<L'ARTISAN PARFUMEUR ラルチザン・パフュームによせて>
マントンMenton、大好きな場所です。 昔からこの港の風景に憧れていました。
フレンチ・リヴィエラ、コート・ダジュールの東端。 イタリアとの国境にある素敵なリゾート地。 Jean Cocteau ジャン・
コクトーの町であり、 新春のレモン祭りでも有名なところ。
この作品は、2013年夏のラルチザン・パフュームとのコラボ企画での個展 "Le retour à la mer ~海のある風景~" の為に
描いたもの。 煌めく紺碧の地中海とレモン・オレンジをイメージし、気持ちを込めて様々な青で表現した作品です。
この時の展示は、2つの旅の香水によせて、「フランスの海」を様々な色彩とイメージで表現するというものでした。
華やかに煌めく地中海と、静かに広く普遍的なイメージの大西洋岸の海。それを2つの香水(ANANA FIZとCÔTE D’AMOUR)
のイメージと共に表現する、という、難しくも刺激的で楽しい仕事でした。
(この時の展示が私の中で、翌年のカロカロハウスでの「Verso il mare ~海へ」に繋がっています。)
展示の際にBlogに書いた記事を、以下に抜粋します。
http://atsuko-k.blogspot.jp/2013/07/exhibition.html
http://atsuko-k.blogspot.jp/2013/07/exhibition_25.html
http://atsuko-k.blogspot.jp/2013/08/exhibitionlartisan-parfumeur.html
ラルチザン l’Artisan Parfumeurでは、イスタンブル、シチリア、色彩の旅、セヴィーユ、そしてフランスの海と、様々な
コラボや展示をさせていただきました。
旅の香水とイメージを共鳴させて描くという幻想的かつ刺激的な仕事で、一連の活動により、私の意識と感覚もかなり
インスパイアされた気がします。それぞれの香りにも刺激されて。
(フレグランス: Traversée du Bosphore, Mandarine, Séville à l’Aube, Côte d’Amour, Anana Fiz)
その中心となり、場を与えて下さったラルチザン・パフューム表参道店。 残念ながら7月20日で閉店となりました。
表参道の路地から、様々なイベントやプロモーション・コラボ等、素敵な企画で香水というものを一つの文化として広めて
いた素晴らしいお店でした。 本当にありがとうございました。 お店の方々、皆様に心から感謝です。
フランス本国では「香水」はひとつの文化であり、確立した地位を持っています。 そして、香りは人生に欠かせないもの。
日本にはまだ馴染みの薄かったその概念を、表参道から密やかに、でもしっかりと確固たる信念を持って発信していた
かけがえのない場所。
ラルチザン・パフューム表参道、そして茅ヶ崎・カロカロハウス。
大切な場所も人々もどんどん移り変わって行くけれど、たくさんの想い出と繋がりは心の中に残っています。
それをこれからも大切にして、育てていければいいな、と。
全てのものと人々に、心からの感謝と愛を込めて。
≪ 最終日(7月20日)に撮った作品≫
≪以前の展示の時の写真≫ 懐かしく素敵な想い出。
(このBLOGでは、l’Artisan Parfumeurの展示関連の記事はCategories(画面右) に「香水」のラベルをつけていますので、
ご覧いただければ嬉しいです。)
http://atsuko-k.blogspot.jp/search/label/%E9%A6%99%E6%B0%B4%EF%BC%88FRAGRANCE%29