2017-03-31

旅(Voyage)・北西フランス・ブルターニュ&ノルマンディー Ⅷ トルーヴィル・ドーヴィルへ / Bretagne & Normandie/France Ⅷ Trouville-Deauville)



<Trouville-Deauville>











ノルマンディーの旅は、カーンからいよいよトルーヴィル・ドーヴィルへ。

良いお天気。 カーンの駅前ホテルの窓から行き交う人々を眺めてから、一階のカフェでのんびりと朝食。
そして、バスで一時間の今回の目的地トルーヴィル・ドーヴィルTrouville-Deauvilleへ向けて出発です。
この感覚、好きなんですよね。 個人経営の飾り気ないけど親切な駅近くの二つ星ホテルに泊まり、クロワッサンと
カフェ・オレのシンプルな朝食をとってそのまま駅やバスターミナルへ荷物引きずって歩いて行く。 旅している
実感がしみじみと湧いて来ます。


さて、トルーヴィル・ドーヴィルTrouville-Deauvilleです、今回の目的地。

川を隔てて隣接する、DeauvilleとTrouville-sur-Merの2つの町。 ここを満喫する為に、今回は旅先にノルマンディー
を選びました。
ここまで来ると、印象派で有名な村オンフルールHonfleurも近くです。

ドーヴィルはクロード・ルルーシュの名作映画「男と女」でも名高い、瀟洒なリゾート地。 ノルマンディー様式の
建築が立ち並ぶシックな町です。

トルーヴィル・シュル・メールは、もう少し庶民的な明るいリゾート。 フランスの著名なポスター作家サヴィニャック
Savignacが晩年暮らしたところで、町中にその作品が溢れる「サヴィニャックの町」。
マグリット・デュラスが通ったビストロ「ル・サントラルLe Central」。 そのホテルに海の見える部屋をとり、2日間
の滞在を堪能。 魚市場が目の前。 美味しそうな牡蠣や海の幸を白ワインで楽しむ人達。 テンション上がります(笑)



































<Le Central> 










<Hotel le Centralの階段> 





















<魚市場にて> 




























































<ドーヴィル・海辺のビーチハウス> 































<ドーヴィル側からトルーヴィルを臨む> 









<鉄道駅・Trouville-Deauville駅> 
























2017-03-24

旅(Voyage)・北西フランス・ブルターニュ&ノルマンディー Ⅶ バイユーのタピスリーについて / Normandie/France Ⅶ Tapisserie de Bayeux)




<バイユーのタピスリーについて>







<博物館入口>
世界遺産のタペストリーが展示されています。






カーン訪問のもう一つの目的は、近郊のバイユーで世界遺産の「ウィリアム征服王のタピスリー」を観る事でした。

11世紀に制作された長さ約70m幅0.5mの大作です。タペストリーと言っても織物ではなく、ここのは刺繍画。 亜麻に
毛糸の刺繍。
11世紀のフランスとイングランドにかかわる歴史的遺物であり、また当時の服装や武器、軍船、戦闘方法などを伝える
貴重な史料でもあります。

タペストリーは全部で58場面で構成されており、ウィリアム征服王のノルマン・コンクエスト※について描かれたもの。
図柄には、人物や馬、犬や様々な生物が何百も描かれ、船や武器、荷車等、当時の様子がうかがえます。
各場面にはラテン語の文章が添えられています。

(※中世のノルマンディーには、ノルマン人(ヴァイキング)がノルマンディー公国を作っていました。その王である
ウィリアム征服王がイングランドを征服したのがノルマン・コンクエストです。)


こんな素朴な作品が千年近くも残っているなんて、本当にすごい事ですね。

シンプルで単純な絵柄がちょっとコミカルで微笑ましくもあり。 題材はウィリアム征服王とその戦い、とてもシュール
なんだけれど。 。

鑑賞しながらしみじみと、戦闘に明け暮れた中世の時代を思い、現代人の平和な生活を考えて複雑な気持ちにもなった
のでした。 当たり前ですが、やっぱり平和がいいなぁ。。




以下、タピスリーについての説明を引用します。 今回は歴史やモノ造りが好きな方々と、タピスリーを共有する記事(笑)

(WEBから抜粋。美術館は撮影禁止だったのでm(__)m )


「タペストリーは最後の2場面が失われており、幕引きの部分を見ることはできない。この欠損部分はバイユーのタペストリーを巡る謎の一つとなっているが、歴史的経緯からの推測で、ウィルアム1世の戴冠式の様子が描かれていたに違いないと考えられている。

一般にタペストリー(フランス語:タピスリー、つづれ織)と呼ばれるが、技法的には誤りで、織物ではなく刺繍作品である。亜麻の布地に、青、茜、黄色など自然素材で染色された毛糸が使用されている。刺繍技法としては、線を描くアウトライン・ステッチを基本に、バイユー・ステッチ (point de Bayeux) と呼ばれる、輪郭の内側を糸で密に埋めていく手法が用いられている。」



<刺繍画の細部>

























2017-03-17

旅(Voyage)・北西フランス・ブルターニュ&ノルマンディー Ⅵ バイユー1 / Bretagne & Normandie/France Ⅵ Bayeux1)





<Bayeux>













カーン近郊の小さな町、Bayeux バイユー。
世界遺産の11世紀のタペストリーを有する町。 工芸品好き、世界遺産好きの私としては、やっぱり見てみたいと思い、
訪れました。 旧市街も可愛らしいと聞いたので。

実際訪れてみても、長閑でこじんまりした心地よい町でした。 世界遺産のタピスリーがあまりに有名ですが、11世紀
建造のノルマン・ゴシック様式の大聖堂もすばらしく、クリプト(地下礼拝堂)ステンドグラスも見応えあります。 
バイユーにタピスリーを観に行く方は、ぜひお立ち寄りください(^^)

旧市街を歩くと、あちこちにコロンバージュ(木組み)の建物や名産品のお店もあり、楽しい散歩が出来ます。

ノルマンディーのお酒はりんご酒。 シードルとカルヴァドスCalvadosです(^^) あちこちに試飲スポットが点在。
カルバドスは度数が強すぎてムリムリ、と言ったら、ポモーPOMMEAUをすすめてくれました。 Calvadosをシードルで
割ったお酒で、ノルマンディー名産との事。 度数は20度弱と、シェリーくらい?

町で撮った写真を以下にアップします。 タピスリーについては次回に(^-^)






<鉄道駅> 










<こちらはバス駅> 


















































































































<大聖堂> 









<大聖堂内部> 

























































2017-03-10

作品 / WORKS (「桜、またはアーモンドの花」les fleurs de cerisier, ou de l'amandier)




<"Sakura, les fleurs de cerisier, ou de l'amondier">













今年も仄かに春の気配を感じ始める季節。 もう少しすると、桜の季節がやって来ます。


今年の冬は何かと慌ただしく。 桜の気分に浸る暇もないうちに気付くと開花してしまいそうですが(^^;
センチメンタリズムがMAXにならなくて、ちょうど良いのかも。

それでも、桜焙じ茶などいただきながら、もうすぐ来る春を想います。 大好きなビゴBigotの桜のフランス
パンも楽しみ。 早くカメラを持って桜並木の下を歩きたいなぁ。


作品は「桜、またはアーモンドの花」"Sakura, les fleurs de cerisier, ou de l'amondier" 。 2016年の作品。
大好きなテーマの一つです。

南欧の早春に咲く、桜にも似たアーモンドの花。 シチリアやマヨルカ、地中海の島に想いを馳せながら、
いつの日か出会う事を夢見て。






2017-03-03

旅(Voyage)・北西フランス・ブルターニュ&ノルマンディー Ⅴ ノルマンディ・カーンへ / Bretagne & Normandie/France Ⅴ Caen)




<Caen>





<St. Pierreサンピエール教会とトラム>
丘の上の城から臨む風景 






ブルターニュの滞在はあっという間でした。 早くも隣のノルマンディー地方へ向けて移動です。

レンヌから列車にて3時間、Bas-Normandie(南ノルマンディー)の中心都市カーンCaenへ。

カーンは中世からの歴史を持ち、ノルマン公ウィリアム征服王(11世紀)の町といわれ、城跡、男子修道院と
女子修道院が残っています。
第二次世界大戦時にはノルマンディー上陸作戦の激戦地ともなり、街はほとんど廃墟と化しました。
( 港には平和記念館もあり、大戦の様々な資料が展示されているそうです。)
街の大半が戦火で壊滅的被害を受けたにも拘わらず、奇跡の修復と復興を遂げた、戦争の記憶の街の一つ。

現代のカーンは、トラムが縦横に走る、近代的で明るい町。そんなことを感じさせない明るく賑やかな町です。
それでもその歴史を思うと、どうしても破壊の影を感じてしまいますが。 心なしか殺伐と見えたり。


レンヌから今回の目的地・ドーヴィル方面へ抜ける最短ルート?として、立ち寄ってみました。

駅前の二つ星ホテル”la Consigne”がこの日の宿。 近代的な駅が真正面に見える便利なロケーション。
トラムも目の前で、あちこち動き回るカーンでの宿泊には正解でした。

夕食は、運河沿いのブラッスリー「ル・カロッタ Le Carlotta」にて。
運河沿いの通りquai Vendeuvreにはブラッスリーが立ち並び、ル・キャロッタはそのうちの一軒。 名物の
カーン風トリップを食しました。(モツ煮です^^;) スパークリングワインと共に。

運河沿い界隈は、船やカヌー遊びで長閑な雰囲気。 遠くには虹も出ていて心地よい風景。
そうやって、中間地点での夜もいつものように更けて行きます。








<町の中心にあるSt. Pierre サンピエール教会>











<St. Pierre サンピエール教会内部>










<St.Etienne サン・テティエンヌ教会の回廊より>
男子修道院の横








<サンテティエンヌ教会> 











<サンテティエンヌ教会の回廊> 








<サンテティエンヌ教会> 












<トリニテ教会>
女子修道院の隣。
サンピエール教会を中心にみて、男子修道院と反対側の丘の上。 











<トリニテ教会> 












<丘の上の中世の城> 












<運河> 
カヌーの練習もしていました。





















<ブラッスリー、ル・カロッタ>
運河沿いの通りquai Vendeuvre沿い







<カーン風トリップ>
要はモツ煮込です。美味しい。 









< ノートルダム教会>
旧い教会。遠くから見たけれど、廃墟?のようでした。修復が進んでいない?








<旧市街> 
























<旧市街の旧い木造建築> 
























<女子修道院内部>








<男子修道院>









<男子修道院内部>











<カーン国鉄駅>
ホテルの窓からの風景。 










<宿泊したホテル>