<アンボワーズ Amboise>
遠い昔に訪れた記憶の中のAmboiseアンボワーズの街と城は、今もそのままの姿でそこにありました。
何十年も前、ロワールの古城ツアーで通り過ぎただけの街。 あの美しい城下町にもう一度戻りたくて、そしてフランス
らしい田舎町を訪れたくて、ベルギーからパリへ戻る途中で立ち寄る事にしました。
駅から旧市街への道程にロワール川を渡ります。 夕方の空には気球が浮かび、お城と街を見下ろしているよう。
のどかな風景。 その日の宿、Le Blasonは旧市街の街角に立つ小さく可愛い宿。
夕食のレストランは川沿いに立つLe Lion d’Or(黄金の獅子)。 トラディショナルな中に現代的なテーストの入った
インテリアと美味しいお料理。 ロワールの優しいワインと共に。
アンボワーズは、高台に建つ城とそこから見下ろす城下町で成り立ちます。 城下町の街並とロワール川は、
これぞフランスという感じの優しい景観。
城からその風景をずっと眺め、長い年月を経て戻って来た感慨をかみしめていました。
(そうしているうちに眼下に素敵なワインバーChez Brunoをみつけ、テラスでランチ。 ロワールの赤も心地よかったです。)
フランソワ一世の愛した城。 敷地内にはレオナルド・ダ・ヴィンチの礼拝堂もあります。 15~16世紀に王家の居住地
として栄えました。 城の内装も素晴らしく、柱には王家の紋章・百合の花の彫刻が施され興味深く。 中世の栄華と
共に、数々の陰謀や事件にも巻き込まれた城。 現代ではその美しく優美な姿は、その物語と共に人々を惹きつけています。
町の郊外には、ダ・ヴィンチの終焉の地、クロ・リュセ Clos Lucéがあります。
フランソワ1世からフランスに呼び寄せられたダ・ヴィンチはこの家で最期を迎えました。 今は博物館となっていて、
ダ・ヴィンチのデッサンや設計図、そこから起こした機器等が並んでいます。 気持ちの良い庭も散策出来ます。
遠いルネッサンスの時代、彼は異国でひとり、何を思ったのでしょうか?
<レオナルド・ダヴィンチの礼拝堂> |
<ダヴィンチの墓> |
<アンボワーズ城内部> |