2023-11-23

旅(Viaggio)・ 南イタリア VII ・プーリア/バーリ(Southern-Italy VII / Bari, Puglia)



<バーリ>













プーリア州の州都、バーリの街角。

2022年夏の旅で訪れました。
ここを拠点にアルベロベッロやオストゥー二等、白い村々へ。

バーリは数十年ぶり。街は観光的にも整備され、なかなか居心地良い街となっていました。

迷路のような旧市街を散策したり、海辺の遊歩道「ルンゴマーレ」の散歩も心地良く。

普段着のイタリア、旅の一コマ。
こちらのブログにも、引き続き旅の写真を少しずつアップして行きます。










































































































2023-10-26

徒然なるまま、音楽への想いについて。



<音楽について。子供の頃の思い出>














音楽をかけながら、絵を描くのが好きです。

音楽は全然わからず、好きかどうかだけが判断基準。楽器には全く縁がなく、未知の世界。
だからこそ、好きな演奏やアーティストへの憧れがつのります。

音楽で人を癒したり勇気づけたり、その時の気持ちに共鳴したり。そんな事が出来る人々はすごいなぁ、と。




私は音楽とは(絵やスポーツとも)全く関係のない家庭で、何一つ専門的にやらずに育ちました。

でも、最近ふと思い出した事があります。


私の姉はずっとピアノをやっていました。高校時代には、歌手を目指しているクラスメイトとバンドを組んでいて、
二人は頻繁に私の家(鎌倉)で練習していました。

そのお友達の、あまりに素晴らしい歌声を聴きながら、小学生の私は(分からないなりに)心を震わせ。

二人に隠れてピアノの横の階段に座り、こっそりとジワっと感動していました。時には何故か泣きたくなりながら。
姉の伴奏で歌う、「美しい音」という名を持つ彼女の声の美しさに。

ハイファイセットや「翼をください」など、未知の「大人の世界」もそこで垣間見ました。



彼女はその後、プロの歌手となりCMソングを中心に歌い、「コマーシャルの女王」として一世を風靡しました。

誰もが知る素晴らしい活躍、テレビで彼女の声を聴かない日がないくらい。
(今はもうCMはやっていないけれど、”MINEHAHA”という、ずっと語り継がれる伝説的な歌手となりました。)



その事を、ほとんど忘れかけていたのだけれど。

最近ライブでいろいろなアーティストの生の歌声を聴き、心が震えると思い出します。

小学生の時、日常的にそんな贅沢な経験をしていた事。そしてそれを「当たり前」と思っていたのだと。

一瞬でいいからあの頃に戻って、あの素晴らしい歌声をもう一度生でゆっくり聴いてみたい。と思う今日この頃。
子供の頃に刷り込まれた貴重な思い出や感覚は、一生の宝物になるのかも。

そして、その貴重な時期を今から取り戻すには間に合わないけれども、せめてこれからは、一つ一つの経験を
大切に味わいたいと。


いつか彼女のコンサートに行ってみたいと思っています。人生は思っているほど長くはないかもしれないので、
急がなければ。



(本文とは関係ありませんが、鎌倉の写真をアップします。子供の頃から親しんだ風景。
最初の写真は鎌倉の夏みかん。この子達は、雑司ヶ谷フレンチ・レストラン「オー・ボン・コワン」で
マーマレードになりました。)













































































































2023-09-27

徒然なるまま、旅と帰る場所について。(コリウール)


 



<旅について思う事>





 





「旅は、帰る場所があるからこそ幸せを感じる」という言葉があります。

以前はあまりピンと来なかったけれど、最近なんとなく、心に沁みるようになって来ました。

旅から戻り、「お帰りなさい」と言ってもらえる時。
日本にある自分の居場所に戻り、じわっと幸せを噛み締める時間。

それがあるから、旅先で安心して幸せを感じる事が出来るのかも。

まあ私の場合、どこが「帰る場所」なのか?もうわからなくなっていますが。。。
フランスやイタリアなどの大好きな町々も、自分の場所と勝手に感じてしまうし😅

「自分の場所」と思えるところがいくつもあるのは、きっと幸せなんだろうなぁ。と思いつつ。


それと同時に、帰る事も何も考えずにただひたすら漂い、流れていくのも、旅の醍醐味ではあります。
どちらが夢でどちらが現実なのか。そもそも、旅とはいったい何だろう?と思いつつ。

そんな気持ちを胸に、私はまたしても旅に出るのでした。


写真は昨年訪れたコリウール。

私は今、一年ぶりにこの町にいます。今回で五度目の訪問。いつも変わらない素敵な場所。
そしてたくさんの再会。

昨年よりも20日遅い時期で、空が少しだけ高いです。
大好きな教会の修復は続いていますが、鐘楼の足場は取れています✨

数日前に日本を出発し、バルセロナから国境を越えてここまで来ました。これから、昨年と同じように
フランスを北上していきます。

NHK BS「マティスの旅」で観たそのままの、陽光溢れる街。私にとって特別な場所、大好きです。

そして、親しみと同時に敬意も感じています。私のような観光客が、「自分の場所」などと気軽に
言ってはいけないという思いも。

でも、いつの日か、「自分の場所」と言えるようになりたい。

この街への想いと今年の様子については、帰国後にゆっくりと書きたいと思っています。
SNSには少しずつ写真をアップしますので、よろしければ☺️

皆様、引き続きよろしくお願いします✨






























































































2023-09-08

旅(Voyage)・ジブラルタル海峡とタンジェについて想うこと。(Gibraltar & Tangier)



<幻の旅・ジブラルタル海峡からタンジェへ>






<モロッコ・エッサオウイラ>
Essaouira, Morocco







いつか、ジブラルタル海峡を渡ってモロッコ・タンジェへ行きたい。

と、何十年もの間、ずっと思い続けていました。

少し前に、NHK BSでマティスの旅の番組を観ました。
大好きなコリウールから始まったその番組に、いつの間にか魅入り。色彩と光のコントラストが美しい魅力的な町。
その後、舞台はジブラルタルを越えてモロッコへ。夢のような世界。



ジブラルタルからタンジェへ。

2020年春にとうとう実現するはずだったその夢はコロナで白紙になり、幻の旅となりましたが。
その旅は「マティスを追いかける旅」だったのかも。と改めて気づきました。私の原点の一つは、やっぱり
マティスにあったのかも?



タンジェは憧れの地。ユーラシア大陸の端からモロッコまで流れて行く旅は長年の夢で、2020年春に満を辞して
実行予定でした。
これ以上年齢を重ねると無理と、最後の冒険?くらいのつもりで意を決して決行するつもりでしたが。

思えば無謀な計画でした。それが白紙になってしまった今、諦めるしかないと思いつつ。その時に前のめりで
計画していたのと同じ旅程に、もう一度単身でトライするのは簡単ではないのです。

でもやっぱり、いつか行きたい。それを目標に、心身を鍛えようとも思うのでした。



今回の写真は、2019〜20年の年末年始に単身で訪れた初めてのモロッコです。

冬なのでタンジェは諦め(良い季節に訪れたかったので)、4ヶ月後のジブラルタル・タンジェ行きの「予行練習」
としてモロッコを体験したいと、まずは無難な旅を計画。
マラケシュに飛び、カサブランカとアクセスの良い周辺都市を少しだけ。フランス語が通じるので技術的には
問題なく、移動も最少限で楽な旅のはずが、かなりハードで身が引き締まる思いをしたのを覚えています。

あれから3年半。「幻のルート」は無理としても、アンダルシアからモロッコを歩く旅を決行する体力と気力が、
いつか戻って来るのでしょうか(時間切れにならないうちに)。

とりあえずはフランス語をブラッシュアップしようと、フランスのラジオを流しながら絵を描いている毎日です😅






マラケシュ Marrakech

















































アイト・ベン・ハッドゥのカスバ
Ait-Ben-Haddou











エッサオウイラ Essaouira























































































エルジャディーダ El Jadida

































カサブランカ Casablanca






























2023-08-18

オフィシャル・サイトを開設しました!(油彩画家・Atsuko KAWAMATA)




<オフィシャル・サイトを開設しました!>












油彩画家・川又敦子 Atsuko KAWAMATAのオフィシャル・ホームページとして、新しいサイトを開設しました。

https://www.atsukokawamata.com

絵画作品と展示情報、絵の活動をご紹介するサイトとなります(日本語・英語・フランス語対応)。



こちらの現存ブログ 「Atsuko K. 色彩の旅」も、当面は引き続き運営します。こちらには旅を中心に、写真・
エッセイや思うところをランダムに投稿します。

2つのサイトをお楽しみいただければ幸いです。引き続きよろしくお願い致します!

(HPアドレスは本ブログの右欄に記載してあります。)



Artist-Painter Atsuko KAWAMATA’s official website site has been opened.
https://www.atsukokawamata.com

There, I’ll mainly introduce my works and exhibition information. (Japanese/English/French)

My existing blog "Atsuko K. Journeys of Colors" https://atsuko-k.blogspot.com will continue to operate. 
I will randomly post photos, essays, and thoughts about my trip here.

I’d be glad if you could enjoy my 2 sites from now. Thank you as always.


 

Le site officiel du peintre à l'huile Atsuko Kawamata a été ouvert.
https://www.atsukokawamata.com

Là-bas, je présenterai principalement des œuvres et des informations sur des expositions.
(Japonais/Anglais/Français)  

Ce blog existant "Atsuko K. les Voyages des Couleurs" continuera à fonctionner. Je publierai des photos, 
des essais et des carnets de voyage ici.

J'espère que vous apprécierez les deux sites. Je vous remercie comme toujours.




2023-08-11

徒然なるままに、好きな色で塗る事について。 “Painting with favorite colors”



<色を塗る事について>







<制作途中の作品>
始めたばかりの作品。これからどうするか楽しみ✨







私は、鮮やかな色彩を使って絵を描きます。

「色彩」は、自分の中から自然に当たり前に出て来るものであり、それを使うのは楽しくエキサイティング。
意識せず出て来る感覚に従って、まずは直感だけで塗って行きます。


「いつからこういう色遣いの絵を描くようになったのか?」と質問されて改めて考えたのですが。

たぶん、物心づいた時にはこんな色を使っていました。(絵を描く機会はあまりなかったけれど、クラフトや
ファッション等々でも。)

小学校2年生?の時に「子供と思えない色彩感覚がすごい」と、大人(図工の先生?)に褒められた記憶があります。
その時は何の事か分からなくって「ふーん?」と思っていたけれど。

小学校4年生の時には、「海」の絵の課題で、海の底の世界をピンクで描き(竜宮城をイメージしたか?)、
海がピンクだという理由で、クラス全員の前で最低点をもらいました、泣😢
それがトラウマ→コンプレックスにもなり、私は大人になるまで絵を描きませんでした。
(もともと、そんなに絵を描ける子供でもなかったので)


それがたまたま、大人になってから絵を始めることになったのですが。

試行錯誤しているうちに、「好きなものを好きな色で塗るのがどんなに楽しいか」という事に気づきました。
アートの場ではそれをやって良いのだという事も。

本能と気持ちの赴くままに、好きなものを好きな色で描く。当たり前ですが、そこには「常識」も「義務」も介在せず。
あるのは欲求のみ。
それに気づいてから私は自由になり、いろいろな意味で本来の自分に戻れたのかも。

そして、好きなもの=ヨーロッパを描き始めた時点から、私は夢の世界の住人になっていったのでした。



自分の経験を思い出して、今思うのは。
子供達には、「好きなものを好きに描く」事だけを教えるのが一番と考えています。(もちろん大人にも)

「常識的でなくてはいけない」「人と違う事に引け目を感じさせる」そんな時代はとっくに過ぎていると思いますが。

もう一歩進んで、「好きなものを好きな色で、好きな画材で塗る」そんな機会を作るだけ。大人はそれを見守って、
子供達とたくさん話し合いながらサポートするという教え方。
人は違って当たり前、それが素晴らしいのだから、個性を大事にすることが大切。

今ではそれを実践している方々も多いようですね。
私もそんな手助けをする機会があれば、どんなにワクワクするかしら☺️? きっと、素敵な大人やアーティストが
どんどん生まれて行くのでは✨✨?











2023-07-28

作品/Works・旧港 / アンティコポルト(モノポリ・南イタリア)/Antico Porto (Monopoli, Puglia)




<旧港 アンティコ・ポルト(モノポリ)>
















「旧港 / アンティコ・ポルト(モノポリ)」“Antico Porto (Monopoli)”(油彩・F10号)

2022年7月のプーリアの思い出。真夏のモノポリで出会った大好きな風景を描きました。

真っ青な海と空、白い建物の素敵な旧い港町。
その風景のイメージは、帰国後プーリアを描き続ける中でどんどん変換されていき、
この作品は鮮やかな黄色になりました。

夏のプーリア、これからも描き続けていきます。