2024-09-02

旅(Voyage)/ 南仏コートダジュール・マントン(Menton, Côte d'Azur / France)



<南仏・マントン>







<丘の上から旧市街と海を臨む景観>





南仏・マントンは、イタリアとの国境に程近い美しい港町。
2月に開催されるレモン祭 Fête du Citron でも名高い、風光明媚な町です。

太陽に恵まれた土地は南国植物で溢れ、レモン栽培も行われています。
フランスというよりも、まるでイタリアであるかのような空気感。独特の雰囲気を持つ明るい街です。 






















古くからの歴史を持つこの町はイタリア・モナコの支配下にあった後、19世紀後半にフランスに帰属しました。
19世紀末からはヨーロッパの王族・貴族の避暑地としても発展しました。 


迷路のような旧市街と、美しいバロックのサン・ミシェル教会。 
丘の上の墓地近くからは、旧市街越しに海を臨む、美しいパノラマが楽しめます。マントンに行くと必ず訪れる、大好きな場所。
海と空のコントラスト、水平線が息をのむほど素晴らしい景観です。 


















サン・ミッシェル教会












数年振りに訪れた2023年。
ハーバーから旧市街にかけての地区は新たに整備されて、
ますます居心地良くなっていました。 










文化と芸術の街はまた、ジャン・コクトー所縁の地でもあります。 
二つのコクトー美術館と、市庁舎にある「結婚の間」では、素晴らしい作品が見られます。 






市庁舎の「結婚の間」
天井や壁全体にコクトーの作品が描かれています。












奥に見えるのが、城砦跡のコクトー美術館
























新しいコクトー美術館。
様々な企画展も開催されます。








最初にマントンを知ったのは何十年も前、一枚の写真から。港から臨む旧市街の遠景でした。 
その印象的な景観をいつの日か見たいと憧れ続け。その想いを果たしてから、何度も訪れています。 

この町を描く時には、薫り高いレモンとオレンジを感じながら、溢れる色彩に想いを馳せて。 

ラルチザン・パフューム(フランスの香水メゾン)とのコラボ(2010〜13年)でも、この町がモチーフの一つとなりました。 

何度も訪れている、イタリアの香りのするフランス。 今までも、そしてこれからも、私の大好きなモチーフです。 

(次回の個展では、マントンを描いた作品も出展予定です。お立ち寄りいただければ嬉しいです。)

<「色彩の旅 2024 〜海へ~」”le retour à la mer“ les Voyages des Couleurs 2024>

日時:2024年9月26日(木)~10月1日(火)11~18時 (最終日は17時まで) 
場所:「水平線ギャラリー」www.suiheisen.net  鎌倉市御成町5-6-1B JR・江ノ電鎌倉駅西口・徒歩3分










































<マントンへのアクセス>

ニースから鉄道でモナコ・イタリア方面(Ventimiglia行)に約40分(30分〜1時間に1本程度)、またはバス。
イタリアVentimigliaからニース方面の鉄道で約20分


* 2023年の Fête du Citronの写真も数枚アップします。この年のテーマは “Rock & Opera”でした!
(レモン祭りは、毎年2月に、ニースのカーニバルと同時に開催)




2024-08-29

展示情報(EXHIBITION)・鎌倉「水平線ギャラリー」(Suiheisen Gallery Kamakura)


<色彩の旅2024 〜海へ〜> 







鎌倉「水平線ギャラリー」にて個展を開催します。https://www.suiheisen.net/

久々の鎌倉での展示です。 水平線ギャラリーでは、2022年5月に続き、2回目の個展となります。


タイトルは 「色彩の旅2024 〜海へ~」”le retour à la mer“ les Voyages des Couleurs 2024

サブタイトルの ”le retour à la mer“ とは、フランス語で「海への回帰」という意味。
今回は、夏が終わり秋へと向かう季節の個展。 夏の終わりに、自分の街・海へ戻るような気持ちでつけた副題です。 


海街・鎌倉の展示では、海のある風景や、海を感じる作品をメインとして、南欧・地中海の風景を鮮やかな色彩で
表現した油彩画を出展します。

鎌倉での個展は、そのゆったりした雰囲気に合わせて、ゆるく開放的で寛げる普段着の個展にしたいと思っています。

旅の気分も味わっていただければ嬉しいです。皆様のお越しをお待ちしています。


川又敦子 油彩展「色彩の旅2024 〜海へ~」 ”le retour à la mer“ les Voyages des Couleurs 2024

日時:2024年9月26日(木)~10月1日(火)11~18時 (最終日は17時まで) 終日在廊予定。
   (オープニングパーティーは開催しません。)

場所:「水平線ギャラリー」www.suiheisen.net 鎌倉市御成町5-6-1B
    Tel 080-2080-6581(作家連絡先 noisette.1223@gmail.com)
JR・江ノ電鎌倉駅西口・徒歩3分。北欧雑貨クローネ隣・自転車パーキング向かい






2024-08-14

旅(Voyage)2024 / Umbria- Perugia 外国人大学 〜 初夏のイタリア・南仏へ (Italy & Southern France)〜

 

<ペルージャ外国人大学>








ペルージャには、「外国人大学」があります。

この大学は、イタリア文化と言語を世界に広める為に1921年に設立されたもの。 

(イタリア文化会館の総本山のようなイメージなのかな?) 

旧市街の外れにあり、興味津々で前を通ってみました。とてもオープンな雰囲気なので、中を覗かせていただきました。

雰囲気のある建物はとても素敵です。ここでのキャンパス・ライフを一度経験してみたいものです。 


とりあえず、写真を数枚アップします。詳しくは、以下をご参照下さい。


































































































2024-08-08

徒然なるまま、支援活動や思うところについて



<被災地・応援ソング「明日という名の種をまこう」>












今回は、ボランティア・支援活動の一つの形をご案内させていただきます。

私の参加しているユニット「クリエイティブユニットPAL」https://pal2016.jp による、能登半島被災地支援の為に
制作された応援ソング「明日という名の種をまこう」が配信されています。

YouTube→ https://music.youtube.com/watch?v=lHMXYOcayTw

CDはこちらから→ https://flashlightrecords.stores.jp/


楽曲の収益は、被災地の学校や幼稚園、保育園に花の種をおくり、子供たちと共に花を咲かせ、被災地に笑顔と
彩りを取り戻す活動に寄与します。 
イベントの場や学校など、日本の各地で少しずつ歌ってもらう活動も始めています。


PALメンバーの米米クラブのフラッシュ金子氏のプロデュースで、PAL有志ミュージシャン約30名による楽曲です。
(2024年5月リリース)
私はこのプロジェクトには直接は参加していませんが、PALの一員として応援しています。




ボランティア・支援活動はなかなか難しく、私も含め、皆さま試行錯誤していると思います。 やり方がわからない、
利権が絡んでしまう、何か違う?等々。いろいろありますが。

何もしないよりは、その時思いつくままにでも、機会があればとにかく少しでも動いてみる事が必要と思っています。




このような形、アートによる支援も一つの手段です。

私自身、音楽やアートで癒される事が多く。

本当に辛い時、そしてコロナで海外に行けなくなった時も。 呆然として何も出来ずひたすら絵を描き続ける中、
TVから流れて来る音楽に救われました。
ミュージシャンの方々の「みんなで頑張ろう」というボランティアでの配信も。 

「自分も人の幸せの為に、何か出来ないのか?」とも思いました。感謝を込めて、自分の出来る範囲で。 
そして微力ながら、絵を描いて発表し続ける事にしました。旅を続け、レポートする事も。

自分の好きな事・自分の為にしていることで、少しでも誰かを癒せるのであれば。これがその時の自分に出来る事だと
思いました。

いろいろと考える経験。辛かったけれど、今思えばその後の道が見えて来たかもしれない貴重な時期でした。




無理せず肩の力を抜いて、少しずつでも自分に出来る事を探しつつ動いて行く。 それが世の中の為になり、ひいては
自分の幸せに通じるのだと思っています。 

そんな気持ちで活動を続けています。 そこは決してブレないように、進んで行きたいと思います。 


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PAL=Professional Art Laboratory https://pal2016.jp

Professionalなアーティスト・表現者達が集うLabo。
ミュージシャン、俳優、アーティスト、クリエーター等 約80名が参加する文化人によるボランティア団体。
各人の経験や実績・スキルを結集させ、異分野の情報を共有し合い、ネットワークを築き合って、
次世代の子供たちに夢の楽しさを伝えていく事を目指しています。






















2024-07-14

旅(Voyage)2024 / Umbria- Perugia - 初夏のイタリア・南仏へ (Italy & Southern France)



<ペルージャ Perugia>











ペルージャは中部イタリア、ウンブリア地方の古都。重厚な歴史を感じる魅力的な町です。

外国人大学もある国際都市。イタリアで一番美しいエトルリアの町の古都の一つでもあります。
(エトルリアとはローマ時代の前、紀元前8〜1世紀くらいに中部イタリアに存在した都市国家群。)


丘がそのまま都市になっているような佇まいの街は坂が多く、アルキ(アーチ)のある路地が迷路のようです。
網の目のように無数にある路地には、たくさんのアルキが交錯。 (描くとしたら、キュビズム的なイメージ?)


何十年も前の旅で印象に残っている風景は、階段から水道橋につながる風景と、アルキのある路地の坂道。
階段の風景は、20年くらい前に描きました。絵を始めてしばらくした頃、2枚目の大作(F50)でした。 
その佇まいをもう一度この目で観る為に、ペルージャへ。 













































































エトルリアの城壁に囲まれた街は、中世の建築が林立。

大聖堂やプリオーリ宮&美術館、サン・ベルナルディーノやサン・ピエトロ教会等々、数々の教会をまわり、
ルネサンス美術も堪能しました。 



音楽の祭典「ウンブリア・ジャズ・フェスティバル」、毎年夏はペルージャで開催されます(今年は7月14〜21日)。 
きっと町中が音楽一色に染まる事でしょう✨ 
オルヴィエートでの冬バージョンは数年前に訪問。大聖堂でのゴスペルを含め、素敵な年末年始を過ごしました。


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実際的な情報も少し、写真の後(記事の最後)に記載してあります。
ご興味あれば&必要に応じてご一読下さい。

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<大聖堂広場とマジョーレ噴水>
























<プリオーリ宮>










<プリオーリ宮>









<サン・セヴェーロ教会のラファエロ>





















<サン・ピエトロ教会>
上はカラヴァッジョの小品








<サン・ベルナルディーノ教会>

















国立ウンブリア考古学博物館では、エトルリアの石棺等々が見られます。






































【近郊の町々】 

近郊の素敵な町々へも、バスや鉄道でアクセス出来ます。 
ここを拠点に回るのもオススメ。アッシジをはじめ、グッビオやトーディ、デルータ等々、珠玉の町々が点在します。




【町へのアクセス】

・ローマより 
バス:ローマFCO空港、Tiburtina駅ターミナルより2〜3時間程度(一日4〜5本程度)
鉄道:直通は2時間半程度(一日5〜6本程度)。

・フィレンツェより
バスは少ない。鉄道が便利、直行で約1.5〜2時間(一日4〜5本程度)

・その他、各地からのバス便もあるようです。

(ご利用の際は、必ずご自身で最新の情報をご確認下さい。)

(フランス・イタリア等ヨーロッパの町ではどこでも言える事ですが、 
鉄道駅もバス駅もいくつかある可能性がある為、利用の際には確認が必要。)


P.S.
坂の街なので、大きなスーツケースでの移動は不安だったのですが、結果的に全く問題はありませんでした。
ローマからバスで到着。町の麓にあるバスターミナルから丘の上の旧市街までは、中世の建造物・パオリーナ要塞
の中の長いエスカレーターで簡単にアクセス出来ます。

また、鉄道の場合、町外れの駅と旧市街の間は「ミニメトロ」で3駅、所要時間も10分程度。 
簡単にアクセス出来ます。 
ケーブルカーかモノレール?というようなチャーミングなミニメトロは、数分おきに走っています。





<ミニメトロ>