2023-12-31

良いお年を!/ Bonne Année ! / Buon Anno !



<良いお年を!>








<Bruxelles ブリュッセル>




あっという間に一年が過ぎ、今年もあと少しで終わりですね。
一年を振り返り、来たる年を想う時間となりました。


この一年も、新しいチャレンジの年でした。

「暮らすように旅する」をテーマに渡欧を繰り返し。

私はなぜ、ここに来るのか?ここにいて、何をしようとしているのか?

いろいろ考えたり、頭が空っぽになったりしながら漂っていました。

そして旅の疲れと日本の暑さにやられ、帰国してはダウンし。
あまり活動も出来ず、日本が仮の世界のように感じたり。


一通りやってみて思ったのは。日本での生活をもっと大切にしようという事。

ここが自分の国なのだから。
そして、イタリアでもフランスでも日本でも、どこにいても私は私なのだから。

いつもの自分の居場所。いつも大好きなたくさんの人達、大好きな町々。
「自分の居場所」と思える場所がたくさんある事ほど、幸せなことはないと。



こうやって今年も、センチメンタルに静かに終わって行きます。
イタリアのオペラティック・ポップを聴きながら、ありのままの自分に戻って。

本当の幸せ、大切なものは何なのかが分かり始めた今。
それらを守りながら次に進んで行きたいと思っています。試行錯誤しながら次のステージへ。


引き続きアートの力を信じ、私の出来ること、やるべき事を探って行きます。
自分や周囲の人達にとっての幸せを追求しながら。


今年の最後には、冬のヨーロッパの写真をアップします✨

この時期のヨーロッパはヒンヤリとして、息をのむほど美しく。
この風景の中に佇む為に、またいつかこの季節に旅立とうと思います。


皆さま、今年もありがとうございました。一年の感謝を込めて。

良いお年をお迎えください!来年もよろしくお願い致します✨✨✨






<Firenzeフィレンツェ>












<Alsace, France アルザス>













<Firenzeフィレンツェ>













<Stasbourg, France ストラスブール>












<Firenzeフィレンツェ>












<Bruxelles ブリュッセル>













<Firenzeフィレンツェ>












<Colmar, France コルマール>











<Paris パリ>



















2023-12-17

旅(Viaggio)・ 南イタリア VIII ・プーリア /アルベロベッロ(Southern-Italy VIII / Alberobello, Puglia)


<アルベロベッロ>










プーリアの白いとんがり屋根の街、アルベロベッロ。
おとぎの国の様な可愛らしいトゥルリの家並は、世界遺産となっています。

1994年に訪れた時には人もまばらで素朴な田舎町だったのですが、現代のアルベロベッロは、超人気の観光地。

2022年7月、コロナが明け切らずまだ観光客の少な目の今がチャンスかと、急遽バーリから日帰りで訪れました。

中心部・モンテ地区のメインストリートは楽しく賑わっていましたが、少し離れたアイア・ピッコラ地区には、
以前と変わらぬ佇まいが広がっていました。

真っ白く綺麗な家々が並び、とても素敵な雰囲気。きっと景観を保つ努力をしているのでしょう。

迷路のように入り組んだ小径、青空に映える家並み、束の間のファンタジー。



*アルベロベッロの歴史は15世紀まで遡ります。一説によると、トゥルリの形態は、税金逃れの為との事。
17世紀頃の記録では、課税対象が「漆喰で塗った屋根のある家」のみだった為、平たい石灰岩を積み上げて、
(役人が徴税に来る時に)簡単に屋根を取り外せる工法で家を建てたのが始まりとの事。
(役人が来る前に屋根を外し、帰ると乗せる?そう簡単に言っても、相当な作業と思いますが。。。。😅)

































































































2023-11-23

旅(Viaggio)・ 南イタリア VII ・プーリア/バーリ(Southern-Italy VII / Bari, Puglia)



<バーリ>













プーリア州の州都、バーリの街角。

2022年夏の旅で訪れました。
ここを拠点にアルベロベッロやオストゥー二等、白い村々へ。

バーリは数十年ぶり。街は観光的にも整備され、なかなか居心地良い街となっていました。

迷路のような旧市街を散策したり、海辺の遊歩道「ルンゴマーレ」の散歩も心地良く。

普段着のイタリア、旅の一コマ。
こちらのブログにも、引き続き旅の写真を少しずつアップして行きます。










































































































2023-10-26

徒然なるまま、音楽への想いについて。



<音楽について。子供の頃の思い出>














音楽をかけながら、絵を描くのが好きです。

音楽は全然わからず、好きかどうかだけが判断基準。楽器には全く縁がなく、未知の世界。
だからこそ、好きな演奏やアーティストへの憧れがつのります。

音楽で人を癒したり勇気づけたり、その時の気持ちに共鳴したり。そんな事が出来る人々はすごいなぁ、と。




私は音楽とは(絵やスポーツとも)全く関係のない家庭で、何一つ専門的にやらずに育ちました。

でも、最近ふと思い出した事があります。


私の姉はずっとピアノをやっていました。高校時代には、歌手を目指しているクラスメイトとバンドを組んでいて、
二人は頻繁に私の家(鎌倉)で練習していました。

そのお友達の、あまりに素晴らしい歌声を聴きながら、小学生の私は(分からないなりに)心を震わせ。

二人に隠れてピアノの横の階段に座り、こっそりとジワっと感動していました。時には何故か泣きたくなりながら。
姉の伴奏で歌う、「美しい音」という名を持つ彼女の声の美しさに。

ハイファイセットや「翼をください」など、未知の「大人の世界」もそこで垣間見ました。



彼女はその後、プロの歌手となりCMソングを中心に歌い、「コマーシャルの女王」として一世を風靡しました。

誰もが知る素晴らしい活躍、テレビで彼女の声を聴かない日がないくらい。
(今はもうCMはやっていないけれど、”MINEHAHA”という、ずっと語り継がれる伝説的な歌手となりました。)



その事を、ほとんど忘れかけていたのだけれど。

最近ライブでいろいろなアーティストの生の歌声を聴き、心が震えると思い出します。

小学生の時、日常的にそんな贅沢な経験をしていた事。そしてそれを「当たり前」と思っていたのだと。

一瞬でいいからあの頃に戻って、あの素晴らしい歌声をもう一度生でゆっくり聴いてみたい。と思う今日この頃。
子供の頃に刷り込まれた貴重な思い出や感覚は、一生の宝物になるのかも。

そして、その貴重な時期を今から取り戻すには間に合わないけれども、せめてこれからは、一つ一つの経験を
大切に味わいたいと。


いつか彼女のコンサートに行ってみたいと思っています。人生は思っているほど長くはないかもしれないので、
急がなければ。



(本文とは関係ありませんが、鎌倉の写真をアップします。子供の頃から親しんだ風景。
最初の写真は鎌倉の夏みかん。この子達は、雑司ヶ谷フレンチ・レストラン「オー・ボン・コワン」で
マーマレードになりました。)













































































































2023-09-27

徒然なるまま、旅と帰る場所について。(コリウール)


 



<旅について思う事>





 





「旅は、帰る場所があるからこそ幸せを感じる」という言葉があります。

以前はあまりピンと来なかったけれど、最近なんとなく、心に沁みるようになって来ました。

旅から戻り、「お帰りなさい」と言ってもらえる時。
日本にある自分の居場所に戻り、じわっと幸せを噛み締める時間。

それがあるから、旅先で安心して幸せを感じる事が出来るのかも。

まあ私の場合、どこが「帰る場所」なのか?もうわからなくなっていますが。。。
フランスやイタリアなどの大好きな町々も、自分の場所と勝手に感じてしまうし😅

「自分の場所」と思えるところがいくつもあるのは、きっと幸せなんだろうなぁ。と思いつつ。


それと同時に、帰る事も何も考えずにただひたすら漂い、流れていくのも、旅の醍醐味ではあります。
どちらが夢でどちらが現実なのか。そもそも、旅とはいったい何だろう?と思いつつ。

そんな気持ちを胸に、私はまたしても旅に出るのでした。


写真は昨年訪れたコリウール。

私は今、一年ぶりにこの町にいます。今回で五度目の訪問。いつも変わらない素敵な場所。
そしてたくさんの再会。

昨年よりも20日遅い時期で、空が少しだけ高いです。
大好きな教会の修復は続いていますが、鐘楼の足場は取れています✨

数日前に日本を出発し、バルセロナから国境を越えてここまで来ました。これから、昨年と同じように
フランスを北上していきます。

NHK BS「マティスの旅」で観たそのままの、陽光溢れる街。私にとって特別な場所、大好きです。

そして、親しみと同時に敬意も感じています。私のような観光客が、「自分の場所」などと気軽に
言ってはいけないという思いも。

でも、いつの日か、「自分の場所」と言えるようになりたい。

この街への想いと今年の様子については、帰国後にゆっくりと書きたいと思っています。
SNSには少しずつ写真をアップしますので、よろしければ☺️

皆様、引き続きよろしくお願いします✨






























































































2023-09-08

旅(Voyage)・ジブラルタル海峡とタンジェについて想うこと。(Gibraltar & Tangier)



<幻の旅・ジブラルタル海峡からタンジェへ>






<モロッコ・エッサオウイラ>
Essaouira, Morocco







いつか、ジブラルタル海峡を渡ってモロッコ・タンジェへ行きたい。

と、何十年もの間、ずっと思い続けていました。

少し前に、NHK BSでマティスの旅の番組を観ました。
大好きなコリウールから始まったその番組に、いつの間にか魅入り。色彩と光のコントラストが美しい魅力的な町。
その後、舞台はジブラルタルを越えてモロッコへ。夢のような世界。



ジブラルタルからタンジェへ。

2020年春にとうとう実現するはずだったその夢はコロナで白紙になり、幻の旅となりましたが。
その旅は「マティスを追いかける旅」だったのかも。と改めて気づきました。私の原点の一つは、やっぱり
マティスにあったのかも?



タンジェは憧れの地。ユーラシア大陸の端からモロッコまで流れて行く旅は長年の夢で、2020年春に満を辞して
実行予定でした。
これ以上年齢を重ねると無理と、最後の冒険?くらいのつもりで意を決して決行するつもりでしたが。

思えば無謀な計画でした。それが白紙になってしまった今、諦めるしかないと思いつつ。その時に前のめりで
計画していたのと同じ旅程に、もう一度単身でトライするのは簡単ではないのです。

でもやっぱり、いつか行きたい。それを目標に、心身を鍛えようとも思うのでした。



今回の写真は、2019〜20年の年末年始に単身で訪れた初めてのモロッコです。

冬なのでタンジェは諦め(良い季節に訪れたかったので)、4ヶ月後のジブラルタル・タンジェ行きの「予行練習」
としてモロッコを体験したいと、まずは無難な旅を計画。
マラケシュに飛び、カサブランカとアクセスの良い周辺都市を少しだけ。フランス語が通じるので技術的には
問題なく、移動も最少限で楽な旅のはずが、かなりハードで身が引き締まる思いをしたのを覚えています。

あれから3年半。「幻のルート」は無理としても、アンダルシアからモロッコを歩く旅を決行する体力と気力が、
いつか戻って来るのでしょうか(時間切れにならないうちに)。

とりあえずはフランス語をブラッシュアップしようと、フランスのラジオを流しながら絵を描いている毎日です😅






マラケシュ Marrakech

















































アイト・ベン・ハッドゥのカスバ
Ait-Ben-Haddou











エッサオウイラ Essaouira























































































エルジャディーダ El Jadida

































カサブランカ Casablanca