<マーストリヒトMaastricht>
2015年、年末の旅。 日本を発ち、着地したのは、オランダ・マーストリヒトMaastricht。
ベルギー・ドイツの国境に程近い、石畳の素敵な落ち着いた街。マース川の河岸に発展した歴史ある旧い町です。
その地理的特性から他国との関わりが深く、オランダの中では独特の雰囲気。
EU創設とユーロを定めた「マーストリヒト条約」(1991年)は、聞き覚えのある方も多いハズ。
マーストリヒトは城壁の街。石畳の散策も楽しく、オシャレでグルメな、オランダでも人気の町だそうです。
アムステルダムから東南に2時間半、オランダの端。
駅から旧市街へ向かうウィッカーブリュック通りWycker Brugstraatは、シックでお洒落な地区。 聖セルファースSt. Servaasbrug
橋から対岸の旧市街を臨む景観も素晴らしい。
町の中心、フライトホフVrijthof広場にはクリスマス・マーケットが建ち、隣り合った2つの教会の塔がそびえます。
カトリックの聖セルファース教会と、プロテスタントの聖ヤンス教会。 二つの宗派が隣り合う、オランダならではの風景。
11世紀建造の荘厳な聖母マリア教会(Basiliek Van Onze-Lieve-Vrouw)と博物館では、中世からの美術品も堪能出来ます。
教会前の広場も素敵。
城壁の横は公園のようで、のんびりと寛げます。城壁にある門は「地獄の門」Helpoortという似つかわしくない名前ですが。。
(13世紀のペスト流行の際、患者はこの門をくぐる事が許されず隔離されたそうです。門の外に収容所があった事から
この名前がついたとの事。)
マーストリヒトで印象的だったのは、「世界一美しい書店」と言われるドミニカネン書店Boekhandel Dominicanen。
700年以上前の教会が2006年に書店に改装されたとの事。 入口は木造で目立ちませんが、中に入ると荘厳な世界
が開けます。 天井までの広い空間を生かして2階と3階のフロアが作られ、多くの書棚が並んでいます。 奥はカフェ
になっていて、その雰囲気も素敵。
イギリスのガーディアン紙が、2008年に”The world’s 10 best bookshops”(世界で最も素敵な書店ベスト10)を発表した際、
「世界で一番美しい本屋」になったとの事。 中世ヨーロッパの雰囲気を活かしつつ、現代と融合させている素晴らしい
書店です。
クリスマス・マーケットで賑わう年末。 この落ち着いた街で、しばし羽を休めます。
<聖ヤンス教会> |
<カトリックの聖セルファース教会と、プロテスタントの聖ヤンス教会(手前)> |
<城壁> |
<聖母マリア教会 (Basiliek Van Onze-Lieve-Vrouw)> |
<ドミニカネン書店 Boekhandel Dominicanen> 「世界一美しい書店」と言われています。 |
普通に書店です^^ |
<ドミニカネン書店のカフェ> |
<ウィッカーブリュック通り Wycker Brugstraat> |