2021-02-12

作品 / Works・ ロワールの城から / アンボワーズ (Amboise, France)




<Amboise アンボワーズ>














アンボワーズ。フランス、ロワール地方の素敵な田舎町。

ロワールは、フランスで一番長いロワール川を中心とした地方で、素敵な古城が点在します。その数は300にも
及ぶとの事。
「フランスの庭」とも呼ばれ、中世にはフランス王家の人々や芸術家を惹きつけた、優美で美しいところです。

アンボワーズ城は、ロワール川沿いの高台に建つ、美しい城。15世紀にフランス王家のものとなり、歴代の王に
愛されました。城の中には、フランス王家を表す Fleurs de Lys フルール・ド・リス(百合の紋章)のレリーフが
施された石柱もあります。

この街は、レオナルド・ダ・ヴィンチの終焉の地でもあります。

フランソワ一世に招かれてフランスへやって来たダ・ヴィンチは、アンボワーズ城の敷地にあるサン・ユベール
教会堂Chapelle St-Hubertに眠っています。城の近くには、彼が晩年を過ごしたクロ・リュッセ(Château du 
Clos Lucé)も残ります。


遠い昔、ロワール川の古城巡りツアーで立ち寄ったアンボワーズ城。

その足元に広がる城下町に惹かれ、ゆっくりと歩いてみたいという想いをずっと抱いていました。
そして、ある5月の晴れた日、長い年月を経て、ついに再訪したのでした。


この絵は、城からロワール川を臨む風景を描いたもの。長年の憧れと幸せな気持ちを込めて、優しいピンクを
使ってみました。

先日まで開催していた、神楽坂パルス・ギャラリーの企画展に出展していた作品です。数年前に描き、今回少し
手を入れたものです。

中世の様々な歴史を経て、現代のアンボワーズ城は、美しく平和に佇んでいます。そこから眺める景色は、
ひたすら優美で美しく。

想いを叶えた時間を満喫しながら、その夢のような風景をずっと眺めていました。