<ベレン地区とアズレージョ美術館>
<発見のモニュメント> |
リスボンは「7つの丘の町」。坂が多く、あちこちの高いところから街並が臨めます。
4回目となる今回は、郷愁溢れる旧市街の街並と、郊外の壮大なベレン地区を堪能しました。
今回はベレン地区と、アズレージョ美術館の写真をご紹介。
ベレンは、中心から少し離れたテージョ川沿いの地区。大航海時代の幕開け、エンリケ航海王子に率いられた
ポルトガル。歴史に名を刻んだその時代の壮麗な歴史的建築が立ち並ぶ、壮大な地区です。
今回はその中から、ジェロニモス修道院とベレンの塔、そして発見のモニュメントを再訪。
ジェロニモス修道院:16世紀初頭から1世紀をかけて建築されたマヌエル様式の壮麗な修道院。海洋王国
ポルトガルを代表する建築です。内部には、ヴァスコ・ダ・ガマの石棺もあります。
エッグタルトをテイクアウト。美味♡ ポルトガルのエッグタルト、素朴な味で本当に美味しいのです♡
ベレンの塔: 16世紀前半の建築。
発見のモニュメント:1960年、エンリケ航海王子500回忌を記念して建造。
先頭のエンリケ航海王子を始め、ヴァスコ・ダ・ガマやマゼラン、フランシスコ・ザビエル等々、大航海時代
を切り開いた人々が海へと向かっています。
モニュメントの前には、大理石のモザイクが。世界地図が世界各地を「発見」した年号と共に描かれています。
この地区には、馬車博物館や数々の博物館、そして見どころの「国立古美術館」もあるのですが、
今回はそこまで回れず、断念。
「国立古美術館」は1990年代に訪れ、ヒロエニムス・ボスの「聖アントニウスの誘惑」と、狩野内膳の
「南蛮屏風」に圧倒されたのを鮮明に覚えています。南蛮屏風は桃山文化の最高傑作のひとつとの事。
遠い南蛮の地で出会ったる屏風絵はとても感慨深く、いつかまた観に行きたいと思っています。
2日目の朝は、町はずれの国立アズレージョ美術館へ。
アズレージョはポルトガルの装飾タイルの事。教会を改装した建物には、14世紀から現代までのアズレージョ
が展示されています。
アズレージョに埋もれ、幸せなひと時を。
博物館や美術館は、鑑賞に時間がかかり、一度に数件が精いっぱい。出来れば何度かに分けて訪れたいもの
です。
そういえば。今回は限られた場所のみしか行かなかったのですが、
帰国後、リスボンの「アロイオス地区」が、イギリスの情報誌 ”Time Out”のランキングで、「世界で一番
クールな町」に選ばれたという話を聞きました*。
とても興味があるので、次に行った時には立ち寄ってみようかと。ちなみに2位は「下北沢」との事。
ストリート系とか、そういう事なのかしら?
*全世界対象の調査『Time Out Index 2019』をもとにした、タイムアウトの 『The 50 coolest neighbourhoods
in the world』と題したランキング記事。
同調査は、世界の2万7千人以上の都市生活者に、各都市のフードシーンの充実度、文化的多様さ、フレンドリー度、
財布事情、幸福度、住みやすさなどを尋ねたもの。その結果をもとに、さらに専門家たちに意見を求め、各都市の
なかで最も話題性の高い街を特定させたランキング。
ご興味がある方は→ https://www.timeout.com/coolest-neighbourhoods-in-the-world