2018-05-18

旅(Voyage)・2018年 新年の旅(Vacance de Nouvelle An 2018)ⅩⅤ・パリの香水博物館





<パリ・香水大博物館 Le Grand Musée du Parfum









イルミネーション煌めくシャンゼリゼ大通りから少し入ったサントノーレ界隈に出来た、アカデミックで
ラグジュアリーな、新しい博物館です。

最新の技術とわかり易い展示、インスタレーションを通して、「香水の歴史」「嗅覚のひみつ」
「調香師のクリエーション」という3つのテーマで香りにアプローチしていく博物館です。

香水に纏わる古代からの美しいオブジェと共に、体感出来る様々なインスタレーションも、アカデミック
でありながらオシャレで優雅な世界を作り出しています。
香水という、アートと化学の融合。


香水大博物館
Le Grand Musée du Parfum
73 rue du faubourg Saint-Honoré 75008 Paris
http://www.grandmuseeduparfum.fr


(以下、複数のWEBを参考に、主な展示の説明を少し。)

展示室は地下から3階まで。

1.「香水の歴史」(地下1階)

歴史的人物の香りと愛にまつわるエピソードや、古代、中世、近代と歴史の中での香りについての展示が、
香水壷や装置、オブジェなどと共に楽しめます。オブジェ展示のみではなく、実際に香りを体験する事が
出来る、楽しい展示です。古代エジプトで儀礼に使われたミルラや、再現された最古の薫り「キフィ Kiphi」、
17世紀の世界初の「オーデコロン」の香り等々を嗅ぐ事も出来ます。近代~20世紀のポスターや写真、映像、
モードなど、香水の栄華と発展を垣間見れる展示も。



2.「嗅覚のひみつ」(2階)

様々な香りの秘密、技術的な説明が興味深いです。
特に面白かったのは、私の大好きな薔薇の香り。人の嗅覚が「ローズ」と感じるには、わずか3つの香料を
混ぜて出来るという事。(自然のバラは400種類以上の芳香物質から成るそうですが。) そのからくりが、
嗅覚と脳のメカニズムによって解明されていました。

他にも、技術的な説明がわかり易くされていて、とても楽しめました。


3.「調香師のクリエーション」(3階)

こちらでは、様々なインスタレーションの装置で香りを楽しめます。

様々な調香師が創り上げた香りを嗅ぐ事が出来るものや、代表的な25種類の原料を一つひとつ嗅ぎながら
その原料のエピソードを聞く(日本語あり)という装置もあります。インスタレーションそのものが、
現代アートのような、不思議な空間。


1階には様々な香水やグッズの並ぶミュージアムショップもあり、何とも優雅な世界。
シャンゼリゼの散歩、フォーブル・サントノーレのショッピングと共に立ち寄ると、束の間の優雅で
ラグジュアリーな時間が過ごせますよ。(笑)