<南トスカーナ、マレンマ地方の年末の風景 1 ・ ピティリアーノ Pitigliano>
今年も12月となりました。 クリスマスもすぐそこに。 寒い夜は、イタリアのイルミネーションに想いを馳せます。
この季節になると私の中のイタリアも、「青い空と海の似合う鮮やかな地中海の地」ではなく、クラシックなイルミネーション
の輝く場所となります。 この季節は、イタリア各地にはクリスマスツリーやプレゼピオPresepio(キリスト降誕の場面を再現
した馬小屋の模型・装飾)が飾られ、イルミネーションと共に、とても華やかで楽しげです。
南イタリア・プーリアの夏の記事は少しお休みして、しばらくは冬のイタリアの写真をお届けします^^ 今回は、2013年12月~
新年の風景を。
南トスカーナ・マレンマ地方の秘境とウンブリア地方・オルヴィエート Orvieto。
マレンマ地方は、中部イタリアは南トスカーナ州のはずれ、広大な自然の広がる地方です。 その昔は湿原地帯であったことから、
マレンマ地方の街・村々は、丘陵の上にたてられています。 温泉や湖も点在する牧歌的で野性的な土地。 交通が非常に不便な
為、旅には車が必須ですが。。。
(私はタクシーと交渉しまくって、何とか乗り切りました。が。。。)
手付かずの大自然がそのままのかたちで残っている、貴重な土地の一つです。
≪Pitigliano ピティリアーノ≫
南トスカーナの秘境、マレンマ地方の小さな街、ピティリアーノ。
そびえ立つTufo(凝灰岩)の岩壁の上に建つ中世の城と村は、時間が止まっているかのようです。
青銅器時代の紀元前16世紀に起源を持つ古代からの地。 エトルリア、ローマから中世イタリアのオルシーニ、メディチ、etc.
そして近代。 様々な支配下で過ごしたその街には、遺跡や貴族の館、重厚な中世の建物が密集しています。
小さな町に歴史の足跡を残すゲットー(ユダヤ人街)とシナゴークもあり、町の周辺にはエトルリア時代からの小道も
残っています。
断崖の上に建つその町の、堂々として壮大な美しい姿。 このような場所がこんな秘境にあるんだと。
ちょっとおどろおどろしい曇り空に舞う黒い鳥達。 山奥の秘境度ともあいまって、何とも言えずドラマチックな雰囲気(-_-)
何が起こっても不思議はない。。。
一枚の写真に魅せられて訪問、一日だけの滞在です。 「イタリアの最も美しい村 I borghi più belli d'Italia」の一つ。
<Palazzo Orsini 中世のオルシーニ家の城> |
<Piccolo Jerusalemme ユダヤ人街の入口> |