<イストラ半島・ポレチュPOREÇ>
クロアチアの港町、ポレチュPOREÇ。
ヴェネツィアから東へ。 ウーディネUDINE、トリエステ TRIESTEを経て、いよいよ旧ユーゴスラヴィアへ。
イタリアの東の果てトリエステのバスターミナルから、イタリア語もなかなか通じないバスに乗り込み。 国境を越えてスロヴェニアを通過し2時間。
未知の世界、クロアチアの平原をバスは行きます。
ようやく到着した港町ポレチュは、こじんまりとして優しく、素朴で明るい海辺のリゾート地でした。
町外れのバスターミナルには地図もないので、当たりをつけた方向へ。 そのあたり、私はたぶんかなり楽観的で大胆^^; (たまに失敗もあり。。)
幸いすぐに街に到着。 この街の明るい雰囲気にまずは一安心、楽しげな予感。 浜辺のホテルで荷を解き、ここでしばし羽を休める事になります。
イストラ半島。 イタリア、ヴェネツィア共和国の栄華の名残り多い地方。 その歴史は古代ローマまで遡ります。
海岸地方の文化遺産の大部分がヴェネツィア時代のもので、紋章のライオンがあちこちにみられます。
現代のポレチュはとても静か。 こじんまりとした海辺のリゾートでありながら、ものすごい傑作を有する歴史の街です。
世界遺産のエウフラウシス聖堂Eufrazijeva Bazilikaは、4世紀からの歴史を持つ初期キリスト教建築とビザンチン建築の融合。
黄金に輝くモザイクは圧巻。 この聖堂を観にここまで来たと感じさせる、素晴らしい建築です。
旧市街の石畳はすり減っていて年月を感じさせます。
印象的な街の色。 イタリアのような赤い屋根や家並と、チェコや中欧を思わせるパステルカラーの壁の混在。 あまり起伏のない平坦な海辺の街。
カフェ・レストランRestoran Peterokutna Kulaペテロクトゥナ・クラ。 古い塔の上から家々の屋根を見下ろしながらのんびり出来る絶好のスポット。
夕食の席を予約しに行って良い雰囲気にやられ、ついその場で白ワインを一杯。 ディナーのステーキと赤ワインも美味でした。
通貨はクーナ。 ユーロも結構使えるので、ATMで少しだけクーナをおろします(両替所に行かなくても済む今の時代って便利)。
教会と塔、大好きなビザンチン・モザイク、石畳の路地。 海辺の遊歩道を歩きながら街を何周もして、疲れるとバルやカフェで一休み。
ダラダラとあてどなく過ごし、クロアチア一日目はゆっくりと終わって行きました。
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ポレチュは古代ローマ時代から栄えた港町。
ビザンツ、ヴェネツィア、オーストリア・ハンガリー帝国に支配された歴史を持ち、街並みも文化も食事もイタリアの影響の色濃い町です。
イタリア語ではパレンツォ(Parenzo)。
13~18世紀には、ヴェネツィアの支配下で東地中海航路の重要な拠点でした。 中世にはイタリアからコンスタンティノープルやトルコ、
エジプトへ向かう交易船、軍船等々が寄港し、繁栄しました。
様々な歴史絵巻にも登場する魅力的な街です。
<旧市街のメインストリートの石畳。 聖堂の入り口も建物の並びにあります。> |
<聖堂内部。ビザンティン・モザイクは圧巻。> |
<聖堂の外壁を飾るモザイク画> |
<聖堂内部> |
<教会に隣接する古い建物のギャラリー(の廊下)> |
<ギャラリーのある建物> |
<聖堂近辺のハーバー。 海に突き出た半島が旧市街になっています。> |
<気持ち良い遊歩道。半島の反対側がハーバー。 旧市街を海沿いに一周出来ます。> |
<円塔の上のカフェにてクロアチアビール。 ここも良い眺め。> |
<パステルカラーの教会。 イタリア的クロアチアの街並に映える優しい色。> |
<半島の先っぽに残る古代ローマ遺跡、 ネプチューン神殿> |
<さりげなく街に溶け込んでいる聖堂の入り口。 好きな風景です。> |