2024-11-15

旅(Voyage)2024 / コートダジュール・フレジュス / 陽光を求めて南仏へ(Fréjus, Provence, Côte d'Azur / France)



<フレジュス Fréjus>









サン・ラファエルからバスで20分。古代ローマからの歴史を持つ小さな町、フレジュスへ。


サントロペへ行く足掛かりとして、そしてフレジュスを訪れる為に、
私はサン・ラファエルで旅の羽を休めたのでした。

フレジュスは数々のローマ遺跡や教会・建築が点在する美しい町。
南仏らしくアート溢れる旧市街の町並みもチャーミングです。

南仏の普段着の田舎町。教会前の広場でのガレット・ランチと共に一休み。
「いかにも南仏」の雰囲気を味わいながら。

うん、こういうのが好きなんだなぁ。





















































<サン・レオンス大聖堂 Saint Léonce教会> 
5世紀の洗礼堂の上に建てられた、美しい教会。
12〜3世紀のロマネスクの回廊、鐘楼




























































街の郊外の山中には、ジャン・コクトーが最後に手がけたノートルダム・ド・ジェルサレム礼拝堂 
Chapelle Notre Dame de Jérusalem がひっそりと佇んでいます。

設計・装飾を手がけ、完成を見ずして他界したコクトーの壁画は、
その後に完成され、礼拝堂の内部を彩っています。
壁画には、コクトー本人と共に、パートナーであったジャン・マレも登場しています。

誰もいない山奥で大好きなコクトーを満喫しながら、しばし浮遊する時間。



































































































       
































































2024-11-12

旅(Voyage)2024 / コートダジュール・サンラファエル / 陽光を求めて南仏へ(Saint-Raphaël, Provence, Côte d'Azur / France)



<サン・ラファエル Saint-Raphaël>









南仏サン・ラファエル。

たくさんの青と白の世界。ヨットのマストの縦線が印象的な風景。

赤をほんの少しだけ差し色にして、たくさんの青で描いてみたい。












サン・ラファエルは、コートダジュールのはずれに位置する気軽なリゾート。 
プロヴァンス地方に属し、サントロペへのフェリーが出る港でもあります。 家族連れも多く、ゴージャス過ぎない
落ち着いた雰囲気がどこか安心。 

内陸にバスで数キロ入ると、古代遺跡もある旧い町フレジュスもあります。

ニースから鉄道で西に1時間。イタリアからニースを経てここまで来ると、フランスにいる事を実感します。

ニース界隈のイタリア的色彩からフランスへ。
フレンチ・トリコロールが鮮やかに映えるハーバーと街並みはクールでカッコよく、気持ちのスイッチがフランスに
切り替わります。 


夕方はハーバーのカフェで景色を眺めながら。朝の散歩も心地よく、フランスに戻って来た事を実感する時間。

コートダジュールのハーバーは、どこか懐かしく既視感があり、とても落ち着きます。
子供の頃から、ハーバーに馴染みと憧れがある生活だったからかも。逗子・葉山や江の島等々。


今回は、サン・ラファエルに一泊してフレジュスで遊び、翌日にサントロペへフェリーで渡るというスケジュールを
組んでみました。 そうやって、徐々に西へ移動して行きます。



(予約したフェリーが一旦運行キャンセルになる等々、フランス旅は常にトラブルが多くはありますが。。。
→すぐに運行復活で取り直し、払い戻しを港の事務所にかけあったり。)





<アクセス>

ニースから鉄道で約1時間。鉄道駅から港までは徒歩5分程度。

鉄道駅近くに、フレジュスやサントロペ方面へ行くバスのターミナルもあります。
















































2024-11-02

作品とモチーフについて(Works & Motifs)/ リオマッジョーレ・チンクエテッレ(Riomaggiore, Cinqueterre, Italia)




<チンクエテッレの村々(リオマッジョーレ)>












イタリア・チンクエテッレの村の一つ、リオマッジョーレ Riomaggiore。永遠のモチーフ。

2006年に初めて訪れて魅せられ、その後、この村の風景ばかり描いていた時期がありました。

その頃に描いていた大きな絵に、F50号の三連作があります。 2枚は完成したけれど、最初に始めた
一枚はまだ完結していません。 


心の隅にありながら封印していたその絵を引っ張り出したのは2020年の春、コロナで動けなかった期間。 
あれから4年半経った今も、未完のままです。 

いろいろな思いを込めながら、時折絵の具を置いているその絵は、ずっと昔に好きだった描き方。
抽象寄りのモザイク的な作品。描いていると自分だけの世界に入って行きます。 

そうしていると今の作風とはどんどんかけ離れていくけれど、そういえば大好きな方法でした。 

今年の6月にチンクエテッレに行ったのは、この絵を完結させて次に向かうという目的もありました。
でも、いざとなると、この三部作は完結したくない気も。

そもそも、どこまで行ったら完成なのか?
それもわからないけれど、一段落して形になったら、展示してみようかと思います。

いつかは、3点を並べて発表してみたいな。 
でも、この三部作にたぶん終わりは無く、永久に完結しないのかもしれません。 



当面は、この作品を個展のメインにするつもりはないけれど。

というのは、大きさ的にも存在感があり過ぎて、 今の作風とは馴染まないかもしれないので。

でも、敢えてコントラスト的な展示を狙うのも面白いかも?とも思っています。



イタリア、チンクエテッレの5つの村々は、シリーズで描きたいモチーフ。
イメージも新たに、全く違うリオマッジョーレもこれから描いていきたいと思っています。

(以下の2点は、ここ数年の小品です。)







<Riomaggiore 2023>
F4号〜2023年制作













<Riomaggiore 2024>
SM号〜2024年制作





2024-10-02

展示情報(EXHIBITION)・鎌倉「水平線ギャラリー」 終了しました、ありがとうございました。



<色彩の旅2024  ~ 海へ ~>








「色彩の旅 2024 〜海へ〜」、無事に終了しました。

ご来廊いただいた皆様、お気にかけて下さった方々、ありがとうございました。
お楽しみいただけたなら幸いです。


海街・鎌倉のゆったりした雰囲気の中で、暮らすように在廊出来た6日間でした。
たくさんの方々にご来廊いただき、お話しも出来て充実した時間でした。
また展示をしに、鎌倉に戻って来たいと思っています ☺️

会場風景をこちらのページにも数枚、アップしますのでご覧いただければ嬉しいです。


今回の経験を踏まえて、また次に繋げて行きます。
新しい事にもどんどんトライして行きますので、ご意見・ご感想等々、ぜひお聞かせ下さい


次の個展は恵比寿「アメリカ橋ギャラリー」にて、2025年4月16(水)〜21日(月)を予定しています。
引き続き、よろしくお願いします。

ご報告とお礼まで。
いつもありがとうございます。たくさんの感謝を込めて。

























































































2024-09-17

展覧会のタイトルについて(EXHIBITION)・鎌倉「水平線ギャラリー」(Suiheisen Gallery Kamakura)



<展覧会のタイトルについて>









今回の個展の題名は「色彩の旅2024 〜海へ~」”le retour à la mer“ les Voyages des Couleurs 2024 です。

展覧会のタイトルを決めるのはいつも、楽しい作業の一つ。
季節と場所、雰囲気と気分に合わせてタイトルを決め、そのテーマに基づいて制作・企画を進める事が多いです。


2022年春の水平線ギャラリーでの個展のサブタイトルは「〜海へ〜 Verso il mare」でした。

(“Verso il mare”はイタリア語で「海の方角へ」という意味。
夏に向かう季節に開催する、初めての鎌倉での個展だったので、前に進むワクワクした気持ちを込めました。)


それに対して、今回は「〜 海へ〜 le retour à la mer」としました。

”le retour à la mer“ とは、フランス語で「海へ戻る」という意味。
夏の終わりに海(=自分の町)へと戻って、再び個展を開催する。そのような、穏やかで幸せな気持ちを表しています。


日本語にすると同じ「海へ」になりますが、私にとってのニュアンスは少し違うのでした。


などということをつらつら考えながら、鎌倉へ帰るのを楽しみに準備を進めています。
海街・鎌倉での展示を楽しんでいただければ幸いです。よろしくお願いします。



(画像は今回出展予定の作品「プロチダ島」です。 ナポリ湾に浮かぶ、小さく美しい島。
絵にも描けない美しい景色を、敢えて描いてみた作品(F6号)。実際の風景とは別の魅力を追求して。)


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川又敦子 油彩展「色彩の旅 2024 〜海へ~」 ”le retour à la mer“ les Voyages des Couleurs 2024

日時:2024年9月26日(木)~10月1日(火)11~18時 (最終日は17時まで) 終日在廊予定。
場所:「水平線ギャラリー」www.suiheisen.net 鎌倉市御成町5-6-1B
JR・江ノ電鎌倉駅西口・徒歩3分。北欧雑貨クローネ隣・自転車パーキング向かい





2024-09-12

旅(Voyage)/ 陽光を求めて、南仏へ(Provence, Côte d'Azur / France)



<陽光を求めて、南仏へ>






<イエールの旧市街にて>





2024年6月の旅。陽光と新たなモチーフを求めて、南仏・地中海へ。


5月末にイタリアに入り、リヴィエラ沿いに南仏へ。約1ヶ月の旅でした。 

ニースからサン・ラファエルとフレジュス、憧れのサントロペ。
イエール諸島への玄関口、イエールの町とポルクロール島、そして大好きなエクス・アン・プロヴァンスまで。 
青空と碧い海のコントラスト、ブーゲンビリアやラベンダー、花々の競演。

たくさんの刺激とインスピレーションを得て、少しずつ作品を創り始めました。
南仏の陽光あふれる町々。出来るだけたくさん描けることを願って。


次回の鎌倉の個展では、新しく描き下ろした作品と共に、今まで描いた南仏・イタリアの風景も集めて展示します。
 
展示を更にお楽しみいただけるように、旅の写真を少しここにアップします。モチーフにしている写真も含めて。
ご一緒に南仏に想いを馳せていただければ嬉しいです。


<「色彩の旅 2024 〜海へ~」”le retour à la mer“ les Voyages des Couleurs 2024>

日時:2024年9月26日(木)~10月1日(火)11~18時 (最終日は17時まで) 
場所:「水平線ギャラリー」www.suiheisen.net  鎌倉市御成町5-6-1B JR・江ノ電鎌倉駅西口・徒歩3分






<イエール Hyères>

































































<ポルケロール島 Porquerolle>























































<サントロペ St.Tropez>

























































<フレジュス Fréjus>















<サン・ラファエル St. Raphaël>
















<エクス・アン・プロヴァンス Aix-en-Provence>





























<ニース Nice >