2015-04-30

絵と旅、想いについて


 

<絵と旅、想いについて> 

 
 
 
  

<コリウール Collioure (南仏)>
 
 





 
私は、ヨーロッパと旅が好きです。
それは、説明のつかない、自分の根源にある不思議な感覚です。

なぜかわからないけれど強く魅かれるもの、いつも想い続けているもの。
人間の感情には、こういう思いが確かにあるんだと。 実感します。


その想い、愛情を込めて、絵を描いています。その地に心を馳せながら。

自分の大好きなものを、温めて来た想い出にひたりながら、
大好きな「色彩」で表現する事はとても楽しい仕事です。
気持ちが空気に溶けていく時間でもあります。

そうやって出来上がった作品を、たくさんの方々にご覧いただき、
一人でも多くの方が幸せな気分になって下さるのであれば、とても嬉しく。
それはまた、絵を描く喜びでもあり、描き続けるモチベーションともなります。

絵を描くのは自分一人の問題であり、自分の内面と向き合う作業。
内から出るもの、想いをどう表現して行くか。そういう意味でも孤独な作業でもありますが。

そんな中で、自分の好きなものを気持ちを込めて表現し、
その感情・幸せを、結果として人々と分かち合う事が出来るのであれば本望です。

それが私の「制作」を続ける一つの理由であり、根底にあるものだと感じています。


そして数々の展示やコラボレーション。

自分の真髄にある感覚を共有出来る人と出会い、
ものを造り出していくというコラボレーションの難しさと喜び。
相手のイメージを想像し共有して、その求めているものを造り出そうとする、
そして自分自身の気持ちをそこに共鳴させて、自分独自の世界を表現する事。

そんな仕事も私の真髄の一つとなるものかもしれません。
ラルチザン・パフュームでのコラボのように。やりがいがあると同時に困難な仕事ですが。
(もちろんそれは、その相手と出会うところから始まるのであり、
そこが一番難しいところですね。)


神楽坂や代官山など、いろいろなレストランにも絵を少しずつ展示しています。

そんな、人々の寛ぐ幸せな場所に置いていただき、
そしてその幸せに一役買えるのであれば、絵も本望です。



なんか、センチメンタルがMAXですが(笑)^^;

そんなとりとめのない想いのまま、また次の旅に出ます。
初夏へ向かう心地よい空気を胸いっぱい吸い込みに。
そして帰って来たら、日本もすっかり新緑となっていることでしょう。



 

 

<バスティア BASTIA(コルシカ島)>