2015-01-30

旅(VOYAGE)・ルーヴェン / ベルギー(Leuven / Belgique)


 
 

<ルーヴェン>Leuven / Louvain



 

 
 
 
 
 
ルーヴェン。 ブリュッセルから列車で北へ20分程度。 11世紀~中世のフランドルにおける商業・織物産業の中心地。
ネーデルラントにおける最古の大学の街としても栄えました。 現在でも学生の街です。

ここもフラマン的な町(=ドイツ、オランダ寄りで質実剛健なイメージ)。 でも、建築はひたすら重厚で華やかです。
そのギャップも良い♡

石のレースと異名をとる市庁舎。 これをみる為に来ました。 一面に施された石の彫刻はひたすら繊細で優美。
その前のカフェに座り、この壮麗な建築をずっと眺める幸せ。 立派な鐘楼のある聖ペトロ教会も向かいにあります。
ベルギーには各地にベギン会修道院(女子修道院)があり、世界遺産に登録されています。

ルーヴェンのベギン会修道院の空間は、穏やかで静かな空間。 中は小さな一つのコミュニティーのようです。 今は
大学関係者(教授や職員)の住居として使われているらしいですが、のんびりとした別世界のよう。
この街のビールはStella Artoisステラ・アルトワ。 ベルギーを代表する日本でもおなじみのビール。ピルスナータイプで
さっぱりしています。 一通り街を回った後、大学のそばの広場のパラソルの下で学生達に混ざって生ビールを一杯。

食事の量が多いのはやはりドイツ・オランダ的文化? レストランはビアホール的なところが多く、夕食はそのうちの
一件"Nostra Domus"にて。
ここも醸造所経営です、ここでもピルスナータイプSeizoensbier Van Domusを。 旬のホワイトアスパラガスの大盛りは美味!


南欧の旅に慣れているので、こちら方面は北国っぽくもあり、ある意味異国情緒を感じます。
質実剛健でゲルマン的雰囲気に華麗な建築が融合しているのが北ベルギーっぽい(かつてアントワープAntwerpでも感じ
ました)。
ここはフラマン語のみで、フランス語の表記すらあまり見かけないのが印象的。 やはり歴史的背景もあるのでしょうか?

ホテルBinnenhofは居心地良くて実用的な雰囲気。  良いホテルです。でも朝食にシャンパン付という良くわからない設定。。。
(つい朝からおかわりしてしまいました。)
 
そしてそのまま列車に乗り、次の街Monsへ。
どうも、ベルギーの旅はフランスよりアルコール濃度が濃くなってしまいそうです。。。


 
 
 

<市庁舎。「石のレース」> 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

<市庁舎前の広場> 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

<大学前の広場、朝の風景。>
夕方からはビールを飲む学生で賑わいます。 
 
 
 
 
 



<夕方。 ビールはもちろんステラ・アルトワの生(^^)> 
 
 
  
 

 


<街角、アートな風景> 







 

 <ベギン会修道院>
 
 
 
  
 



<修道院の中には川も流れています。>
 
 
 
 
 
 


<ベギン会修道院> 
 
 
 
 
 
 
 
 

<修道院の内部>
生活空間。今は主に大学関係者の住まいになっているとの事。 
 
 
 


 
 
 
 
 
 

 

 
 
 
 
 
 
 



<聖ペドロ教会> 
 
  
 
 
 

 <聖ペドロ教会の内部には、フランドル絵画の傑作が並びます。>
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 

 

<石のレース。建物全体が彫刻で覆われた傑作。>
  



  
 


<ブラッスリーの看板。レンガ造りの建物も多い街。> 
 
 
 
 
  
 


<気持ちよさそうなカフェで寛ぐ人々>
「アーティストカフェ」という名前にも惹かれました。 
 
 
 
 
 
 
 
 

2015-01-23

旅(VOYAGE)・メッヘレン / ベルギー(Mechelen / Belgique)




<メッヘレンMechelen>







ブリュッセルから日帰りで、世界遺産の鐘楼の街、メッヘレンMechelenを訪れました。

鉄道で片道30分弱。フランス語では「Malines」。 中世にはネーデルラントの首都が置かれた事もある、由緒ある建造物が
並ぶ魅力的な街です。

素晴しいカリヨン(鐘)のある聖ロンバウツ教会、ギルトハウスのある街並。 グローテ・マルクト広場は壮麗な堂々とした
広場です。

カフェでのワッフルは「ブリュッセル風」。 甘くなくて食事的。 飛び交うのはフラマン語。 うーん、異国情緒。 オランダ語
とかなり近いらしい。 ドイツ語にもちょっと似てますが、全くわかりませーん。

ここにはタピスリー工房(王立ドゥ・ウィット・タペストリー工場 De Wit Koninklijk Manufactuur)があり、そこの見学が
目的のひとつ。 歴史ある邸宅の中にあります。
中世のフランドルは、ヨーロッパのタピスリー制作の中心地でした。 欧州中からの発注が集まったとの事。 後に中心となる
フランスのゴブラン織と並び、世界に名を馳せています。(日本にも来たパリのクリュニー美術館蔵「ユニコーンと貴婦人」
もフランドル産。)
所蔵品のタピスリーや制作過程を見学、見応えあり。 現代の作品も展示されています。 工芸は常に奥深さを感じます。

ベギン会修道院は横目で見ましたが、ビール醸造所(ここは「グーデンカルロスGouden Carolus」)と王立カリヨン学校は
立ち寄る時間なし、残念。

広場はベルギー的可愛らしい建物で囲まれています。 陽光溢れる素敵な田舎町。 行き交う人々で賑わっています。

良いお天気! そこから川沿いの素敵な街並を眺めながら駅へ。 ブリュッセルへ戻ります。



  

 

<聖ロンバウツ教会の塔より、
グローテ・マルクト広場を見下ろす風景> 









<グローテ・マルクト広場の市庁舎> 
 



 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



<メッヘレンの地ビール、グーデンカルロス Gouden Carolus> 







 <王立ドゥ・ウィット・タペストリー工場 De Wit Koninklijk Manufactuur>


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



































<聖ロンバウツ教会 とグローテ・マルクト広場>








 

 
 
 
 
 
 








 
 

 
 
 
 
 
 
 
 

<ワッフルはブリュセル風> 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 

<鉄道駅> 
 
 
 
 
 

2015-01-16

旅(VOYAGE)・ブリュッセル / ベルギー(Bruxelles / Belgique) 2


<ブリュッセル / Bruxelles 2>









ベルギーは、美術・芸術面も独特で興味深い国です。

ブリュッセルの王立美術館ではフランドルの古典美術(ブリューゲルやボッシュ、メムリンク、ルーベンス等々)が
楽しめます。 ドイツルネッサンスの画家クラナッハCranachの「アダムとイヴ」やら。 この重厚な世界も見応えが
あって好き。
ベルギー美術のもう一つの側面は幻想美術。 デルヴォーやマグリット、アンソール等々。 ルネ・マグリット美術館
も必見。

グランプラスGrand Placeはフランスの文豪ヴィクトル・ユゴーが絶賛した事でも知られる大広場。
市庁舎やギルトハウスで囲まれた世界で最も美しい広場の一つで、世界遺産にも登録されています。 2年に一度
フラワーカーペットの祭典が催され、大きく壮麗な広場が花の絨毯で埋め尽くされるとの事。 一度その時期に訪れ
たいと思っています。

アールヌーボーの建築も街中に点在。 アールヌーボーの傑作と言われるヴィクトル・オルタ邸は、家具やステンド
グラス、装飾の素晴らしい繊細な建築。 こちらも世界遺産に登録されています。 郊外のMalbeck周辺の住宅地には
アールヌーボーの家屋が並びます。

更に、TinTinタンタンを始めとする漫画でも有名。 漫画博物館はアールヌーボー建築。 本当に幅広い街です。
美食と芸術、歴史、中世から現代へと、クラシックさと新しさの融合している独自の都会。

グランプラスから美術館・王宮方面を経て丘を上がったサブロン広場周辺は、広々とした優雅な雰囲気。
おしゃれなギャラリーや骨董店、カフェやショコラティエが点在します。 週末に立つ骨董市は有名。 冷やかして
歩くのも楽しく、じっくり見たらキリがありません。

街中にベルギービールの看板が林立する、ビールの都でもあります。 ピンクの象がシンボルの「デリリウム・
トレメンス」Delirium Tremensはグラスも可愛くて好きです。(でもピンクの象ってアルコール中毒を意味してる
らしいですが。。。)

ベルギービール醸造所も見学。 「Cantillonカンティヨン」は、ブリュッセルの町中にある醸造所。  自然発酵ビール
Lambicのカンティヨン・グースが有名、モルトの甘みと酸味の強い複雑な味です。 日本は有数の得意先との事、
飲んだことのあるビールもあります。 日本人ってすごい。。

そうやってブリュッセルを満喫した後、お楽しみの地方(+地ビール)巡りを始めるのでした。




 

<王宮方面の丘からグランプラス・旧市街を臨む風景> 







 
 
 
 
 
 
 
 


<クラナッハの作品@王立美術館>
印象的な画家。
 
 
 
 


<王宮方面へ上がっていく道> 
 
 
 
  
 
 
 

<アールヌーヴォー地区、Malbeckの住宅地> 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

<タンタンTINTIN 博物館>
 
 
 
  
 
 

<Cantillonの醸造所> 
 
  
 
  


<ビールを発酵させる桶> 



  
 

<上の街(官庁街・王宮)と下の街とを
行き来するエレベーター>