2020-11-27

旅(Voyage)・ モロッコ(Maroc)Ⅻ / エルジャディーダⅡ(El Jadida Ⅱ)



<エル・ジャディーダ そのⅡ>













モロッコの旅で、技術的に困ったのは、「町の詳しい地図が手に入らない」事と、ヨーロッパに比べて
「通りの表記が少ない」事。

ホテルやリアドでもらえる地図はどれも、簡単なもののみ。日本のガイドブックだけが頼りでしたが、
細かい路地名など書いてないし。(そもそも路地に名前があるのか?)

フランスやイタリアなら、壁にプレート貼ってあるんですけどね。日本なら電柱とかに住所表記とか。

「あまりむやみに道を聞いてはいけない」?というモロッコ旅の鉄則があるようで(観光地だとお金をとられる
とか騙されるとか女性には物騒とか)。次回は心して、まず地図の入手方法を調べないと。 

マラケシュは迷路だし、エルジャディーダやカサブランカのようにあまり観光化されていないところも大変でした。

観光局なんてないか、閉まっているし。ただでさえ迷路的なのに、どこを歩いているのかわからなくなります。





















モロッコ旅のお楽しみは「リアド」への宿泊でもあります。

(邸宅を改装した隠れ家プチホテル。外界に向けては簡単な扉一つのみですが、一歩入ると外からは想像も
つかない別世界、秘密の園。) 

今回の旅では、宿に長時間ステイするだろうなーと、居心地良さそうなところを予約して行きました。
どこも素敵なのですが、、、リアドは場所が分かりにくいのが難点。とにかく外から見つけにくいのです。

エル・ジャディーダでは、感じ良さげで素敵なリアド、路地の奥に佇む”Soleil d’Orient”を選び、大正解だった
のですが。 

見どころの「ポルトガル貯水槽」まで歩いて5分かからないと確認し、街に出たところ、方角が全くわからない。
みんな遠巻きにジロジロみてるし。。

貯水槽は海沿いなので何とか行きつけるだろうけど、帰りはリアドに戻れないかも?マズイ、再確認しようと
数分で引き返したけれど、リアドの場所がもう不明。

さすがに怖くなり、必死で探す事20分以上。何とか発見。

再出発する時は、一番シンプルな道を詳細に聞き、数メートル歩く毎に建物を写真に収めて行きました。
(まるでヘンゼルとグレーテル?)

観光化されてないから、誰も話しかけて来ないけれど妙に視線を感じる。そんな雰囲気にも少しずつ慣れて、
黙々と写真を撮り続けました(景色や建物と食べ物、そしてネコ)。 

そうやって、いよいよ、旅の最後はカサブランカへ。







































































































































2020-11-13

旅(Voyage)・ モロッコ(Maroc)Ⅺ / エルジャディーダⅠ(El Jadida Ⅰ)




<エル・ジャディーダ(アル・ジャディーダ)El Jadida>














エル・ジャディーダ。モロッコに最後に残ったポルトガル要塞のある町。カサブランカの西、列車やバスで
1時間程度の海沿いの町です。

16~18世紀にポルトガル支配下にあったこの町にはポルトガル風の建物も多く、塁壁に囲まれたこじんまりと
した旧市街には昔の建物が残っています。ポルトガル貯水槽や教会、そして稜堡。世界遺産にも登録されています。

現代では、白い建物とヤシの並木の続くビーチ・リゾート、ヨーロッパの人々に人気があるそうです。
私が訪れた1月は、観光客はほとんど見かけず、地元の人々が長閑に暮らしていました。


まずはポルトガル貯水槽へ。

小さな扉を入ると、地下に広々としたゴシック建築の空間が広がります。アーチの柱が美しい。
少しだけ差し込む光が幻想的な効果を与えています。見学者も数人、そして管理人の猫。とても静か。 






















その後は、こじんまりとした旧市街や城壁の上を散策したり、観光客の全くいない市場をうろうろしたり。 


普段着のモロッコ。同じ海辺のリゾートでもエッサウィラとは全く違う、何というか筋金入りっぽいアラブな
雰囲気なのは、シーズンオフだったからでしょうか? 
































































































































宿はリアド「Soleil d’Orient」ソレイユ・ドリエント。想像通り、優雅で雰囲気あるリアドでした。夕食も期待通り!

貯水槽・スークには近かったけれど、中心地からは少し外れていたのもあり。あまり外をうろつかず、
リアド・ライフを楽しみました。 慣れないモロッコ一人旅は、やはりリラックスを求めがち。
気を張っているせいかな(笑)

そうしていよいよカサブランカへ。この旅最後の目的地。気を引き締めなければ。