<作品 "CONCARNEAU" 「ブルターニュの浜辺」>
この作品は、2013年夏のラルチザン・パフュームとのコラボ「le retour à la mer ~海のある風景」の際に制作したうちの1点です。
"le retour à la mer"、 海への回帰。 原点であるフランスに戻り、2つの香りに寄せて、地中海と大西洋、2つの海を描きました。
http://atsuko-k.blogspot.jp/2013/07/exhibition_25.html
この絵は、そのうちの一方の香り"COTE D'AMOUR"に寄せて、大西洋岸COTE ATLANTIQUEの静かで透明な海辺をイメージして描いたもの。
私の作品は、どちらかというと地中海寄り?(VIVIDで光と色彩溢れるイメージ)で、淡く静かな透き通った大西洋岸のイメージを
描く事はあまりなかったのですが、この時のコラボでは、敢えてその両面を描く事にしました。
それは、自分の奥底に潜在しているフランスへのイメージを呼び起こして表現する作業でもありました。
白いキャンバスに向かい、潮の香りと音、淡いブルーの記憶と共に、イメージ・かたちが出て来るのをじっと待ち。
そして、いつの間にか心が彼の地へと浮遊していて、そこから一気に描き上げました。
流れ着く流木、松、潮の香り。永遠の優しさと人の中にある普遍的な愛情。
流木は、バイヨンヌ、ラ・ロシェルを過ぎ、ブルターニュのコンカルノーConcarneau に漂着しました。
そうやって想いを込めたこの作品は、私の手元から幸せに旅立って行きました。 フランスと海を想う、素敵な方の元へ。
人から人の心の中へ、イメージは継がれていきます。 絵という媒体を通して。 解釈・想いはそれぞれであっても、気持ちはどこか
繋がれて行く気がします。 そんな時、ちょっと幸せを感じたり。
http://atsuko-k.blogspot.jp/2013/08/voyage-atlantique.html