2014-03-23

五月の旅・6 (LE VOYAGE DE MAI) ・ ピレネーへ / トゥールーズ(MIDI-PYRENEES / TOULOUSE)

 



<ミディ・ピレネー地方の街、薔薇色のトゥールーズについて>

 





<サンテチエンヌ教会 l'Eglise St.Etienne> 



 

Toulouse トゥールーズ。

バイヨンヌから列車で地中海方面に向かい、ピレネー山中へ4時間。 大好きな街です。

明るく広々として、力強く躍動的なフランス屈指の大都会。 のびのびしてラテンな気質・雰囲気。 スペインに程近い南西フランス。

"Toulouse en rose"(バラ色のトゥールーズ)の異名をとる赤い街。 煉瓦造りの建物が多いことからそう呼ばれます。

ローマ以前からの歴史があり中世巡礼街道の拠点でもありました。また、現代ではエアバスを始めとする航空宇宙産業で世界屈指
の町でもあります。

トゥールーズは別名「スミレの街 Ville de Violettes」とも呼ばれます。スミレの花が名産で、砂糖漬けやフレグランス等々、スミレ
グッズで溢れています。青みがかった紫は大好きな色。バラ色の街にとても合います。
砂糖漬けをひとかけらシャンパ-ニュのグラスに落とすと、この地方ならではの魅力的なカクテルの出来上がり。グラスの中で溶けて、
泡が立ち昇っていく様子はとてもきれい。

南西フランスの中心地。サンティアゴ巡礼街道の街でありロマネスクの教会建築も素晴らしく、こたえられません。
世界遺産のミディ運河も街の中を流れています。





<サン・セルナン聖堂 Basilique St-Sernin> 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


<ジャコバン修道院の回廊 Les Jacobins> 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

<ミディ運河 Canal du Midi>
世界遺産に登録されています。クルーズも気持ち良い季節!
 
  
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
「バラ色のトゥールーズ」。 小説「アンジェリク」の舞台ともなった街。 ずっと昔から憧れていました。

遠い昔、初めての一人旅で最初に降り立った場所です。 赤いイメージとスペインの香りのする雰囲気が強烈に印象的でした。
この地方の名物のカスレがどうしても食べてみたくて、一人で勇気を出してレストランに入り、間違えて巨大なもの(2~3人分!)
を注文してしまったのも良い思い出^^;

その旅では、その後カルカッソンヌ、アルビを訪れ、コートダジュールへ抜けて友人と合流しました。
たった3日間の一人旅でしたが、あれが私と南西フランスとの出会いでした。 その頃はまだフランス語は始めたばかりで、スペイン語
しか出来ず。 一人で不安な中でスペイン語の通じるフランスに親しみを覚えたものです。

あれから何度訪れた事でしょう? 私にとって特別な場所。ここを拠点として、何回も南西フランスの地方めぐりをしています。
ミディ・ピレネー、ペリゴール、ベルジュラック、そしてラングドック。 北はリムーザンまで。





 
 
 

<キャピトル広場 Place du Capitole>
市庁舎、壮麗な建築。
広場の反対側の建物には天井画で飾られたアーケードがあります。
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 

<メトロの駅> 
 
 



赤く堂々としたキャピトル広場とアーケードはトゥールーズの中心。力強くてかっこいい、どちらかという男性的なイメージ?
その真ん中に立って両手を拡げると、また戻って来た!という気分で元気になります。

 
 
 





フランス語の綴り・響きも、ここが南西フランスである事を感じさせます。フランスの地方言語、オック語圏。
サンセルナン教会、 ジャコバン修道院、オーギュスタン博物館等々、ロマネスクの宝庫。素晴らしい芸術品が街中に溢れます。
 
 
 
 
 
 
 


<キャピトルのアーケード> 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
現代のトゥールーズは大学都市でもあり、文化・芸術面でも独自の面を持っています。ダンスや演劇、建築、現代アートも面白く。

独自の文化圏。パリではない、全く別のフランス。

フランスは地方毎にそれぞれ個性的な顔を持っています。たまらなく魅力的。 Mon grand amour pour Toulouse et la France !




「5月の旅」シリーズはバスクを発ち、いよいよピレネーに入って来ました。トゥールーズにて一段落です。
4週間もの間フランスを転々としたこの旅の続きについては、ゆっくり少しずつ記事を書いて行きたいと思います。そして、別の
旅についても並行して少しずつ紹介して行きます。

 
 
 

 


<レザバトワール近・現代美術館
Les Abbatoirs, espace d'Art Moderne et Contemporain>
 

 


 
 

 
 

 



<CONFIT DE CANARD>

鴨のコンフィはこのあたりの名物、ラングドックの赤と共にテラスで。
夕食時間でも明るいです。

 

 
 



 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 










<オーギュスタン博物館の回廊 le cloitre du Musee des Augustins>
ロマネスク様式の動物たちの並んでいる光景は圧巻!!