2019-03-01

旅(Voyage)・2019年 新年の旅 Ⅵ(les vacances de la Nouvelle An 2019)コルマール・美術館(アルザス) / Colmar・Musees(Alsace)






<ウンターデンリンデン美術館>
















アルザスでは、ドイツ語も良く使われています。最初にこの街を訪れた時、町の人たちがドイツ語で会話をしていて、
その響きに胸がうずいたのを覚えています。これは、初めての外国語(英語以外)としてドイツ語を専攻し、それが
きっかけで卒業旅行をしてヨーロッパにハマった者の性でしょうか?

美術館の名前がドイツ語なのも印象的でした。ウンターデンリンデン Unterdenlindenとは、ドイツ語で「菩提樹の下で」
という意味です。ベルリンに同じ名前の通りがあるのは良く知られています。

そして、この美術館で観た宗教画が忘れられず。グリューネヴァルトのイーゼンハイムの祭壇画、16世紀前半の作品。

その一連の絵達は、最初に訪れた時と変わらずそこにありました。
この数十年は、私にとってはいろいろあり、長い年月ですが、この絵が過ごしてきた500年に比べれば、だいぶ短いもの
なのですね。

変わったのは美術館の佇まい。改装されてすっかりきれいに近代的に、そして大きくなっていました。今では、宗教画や
中世絵画のみならず、近代の名画もたくさん収蔵されています。

その中から気になったものを数枚、アップします。

































































































































<「あっ」と思ったらやっぱり大好きなクラナッハでした。>

















<大好きなニコラ・ド・スタールの絵も>






































コルマールには、他にも面白い美術館がありました。中心街にひっそりと建つ「バルトルディ美術館」。

バルトルディは、19世紀の彫刻家。あの自由の女神の作家です(自由の女神は19世紀にフランスからアメリカへ寄贈)。
その私邸が今は美術館となっていて、自由の女神のミニチュア・試作品?や、他の彫刻(フランス革命時のラファイ
エット将軍とか)、当時の写真や自由の女神にまつわる絵画等々、興味深いものが並んでいて、ちょっとテンション
上がりました。

フランスの片隅で思いがけずこんな美術館に出会い、ちょっと得した気分(笑)