<セウ・ドゥルジェイ>
LA SEU D’URGELL。バルセロナから直行すればバスで3時間半程度の距離。 アンドラやフランスとの国境はすぐそこ。
ここまで来るといよいよピレネーも本番という雰囲気。空気も澄んでいます。
古くからカトリックの司教座がおかれている中世の街で、12世紀のロマネスクのSanta.Maria D’Urgell教会が一番の見所。
憧れていた回廊は、柱頭(chapiteaux シャピトー)に彫刻の施された石柱が美しい、光に彩られた静かで厳かな空間。
まるでロマネスクのギャラリーのよう。
ここでもう一つ観たかったのはベアトゥス黙示録のウルジェイ写本。 司教座美術館にあります。
10世紀の美しい挿絵入りの写本。 200ページ以上に及ぶ本で、90点程もの挿絵があるそうです。 もちろんケースに入って
いて手に取る事は出来ませんが。 開いているページの挿絵をじっくりと観賞。
荘厳で美しく、恭しい美術品。 中世スペイン美術の傑作。 世界に25冊しか現存しないと言われているそうです。
街を歩けば、アーケードのある旧市街のメインストリート・マヨール通りCALLE MAYORにはソーセージやら地元の食材店が
並びます。すごい美味しそう。。
本当に良い雰囲気の、カタルーニャ的な小さな田舎町。
町外れのセグレ川は、バルセロナオリンピックのカヌー等の会場になったとの事。 今は静かな公園PARC OLYMPIC SEGRE
となっています。
ホテルはADRIA。 モデルニスモの建物。 レストランも評判が良いのですが、残念ながら夕食は満席で、代わりにオススメ
された「CAL TEO」へ。
そこはとても素敵なお店でした。 いかにも地元のレストランというかんじで、おいしくて気軽。 タラBACALAOのサラダ、ウサギ、
ヨーグルトっぽいデザート。
みんなテレビを見てます、もちろんサッカー。(地元のバルサとどこかのチームの試合。 途中バルサが逆転したので盛り上がり、
みんな機嫌も良く。 よかった、逆なら怖かった。。。)
夕食後、ホテルへの帰り道、感じのいいワイン屋DEZAを見つけてカウンターでもう一杯。 ハムとワインの商店です。
この地方には、ロゼROSADOはあまりないようで。 ネロ(NEGRE)=赤ワインならRIOJAのいいヤツがあると勧められ(€2)。
おいしい!ハモン・セラーノもサービスで付きます。このお店には、もう一軒BARもあるとの事。
他にお客さんもいない中、カウンターで一人、だらだらと飲んでいました。
優しく灯のともる旧市街。そうして、幸せな一日が終わって行きます。
翌朝は、公園と旧市街の散歩で始まります。
昨日のDEZAの姉妹店のBARに行き当たり。 外からチラッと覗いたら、昨日のおじさんが手を挙げて挨拶してくれました。
今朝はこっちの店なのね、と、私も手を挙げて合図し返す、いいかんじ。 既にこの町に知り合いがいる気分で嬉しくなり
ました。
サンタマリア大聖堂をたっぷり満喫した後、11時のバスでANDORRAへ向かいます。
<Santa.Maria D’Urgell教会> |
<教会の回廊> |
<回廊のシャピトー(柱頭)の彫刻。ロマネスクの傑作> |
<レストラン Cal Teo> |
<ワイン&生ハム店 Deza> |
<カウンターのワインセーバー> |
<お肉屋さん> |
<旧市街の通り> |
<大聖堂の裏手> |
<朝食のカフェ・コン・レチェとチョコクロ> |
<ホテル「ADRIA」の玄関前のテラス> |
<バスターミナル> |