2023-01-27

旅(Viaggio)・ 南イタリア IV ・プーリア /ガラティーナ(Southern-Italy IV / Galatina, Puglia)

 


<ガラティーナ Galatina>













南イタリアの旧く美しい街、ガラティーナ。

ガリポリから約45分。レッチェに戻る列車で途中下車してみました。

ここは、レッチェのB&B “Orangerie d‘Epoque” に紹介された素敵な街です。
「旧く美しい小さな町を訪れたい」「鉄道かバスで行けるところで」と相談したところ、ガラティーナ 
Galatinaとナルド Nardo’ を勧められ、訪問を決めたのでした。


鉄道駅から少し歩くと、壮大な聖母教会やバロック建築の立ち並ぶ街並が開けます。ドラマチックな光景。

この町一番の見所は、サンタカテリーナ・ディ・アレッサンドリア聖堂 (Basilica di Santa Caterina 
di Alessandria)。
14世紀の建築、国宝となっています。ロマネスクとゴシックの二様式が混在する中世イタリアの珍しい建築
のひとつ。

シンプルな外観とは対照的に、内部の色鮮やかなフレスコ画は素晴らしいの一言。これを観る為だけに
訪れる価値があります。フレスコ画は中庭の回廊でも観ることが出来ます。

アッシジの教会にも負けないような豪華な教会を目指し、15世紀にナポリから職人を招聘してつくった
との事、ジョットの影響がみられます。
テーマは聖書のヨハネの黙示録、創世記、キリストの生涯、聖カテリーナの物語、マリアの生涯など。

私がひたすら感動していたら、教会職員の方が少しずつ解説をして下さいました。素晴らしい空間で、
時間を忘れて心ゆくまで満喫。

気づいたら既に閉館の正午を過ぎていました。私が観終わるのを待ってくれていたようです。


教会から出て灼熱の街を散歩。この町は銘菓パスティッチョットの発祥の地ですが、全てが昼休み。。。
人影もなく静かでした。真夏の南イタリアならではの雰囲気。


































<聖母教会>











<聖母教会内部>












<サンタカテリーナ・ディ・アレッサンドリア聖堂>





































































































2023-01-13

作品/Works・カルカッソンヌ/Carcassonne (France)



<Carcassonne>













"Carcassonne" (France). (Oil-painting, size: P10)

カルカソンヌ、美しい城塞都市(世界遺産)。
「カルカソンヌを見ずして死ぬな」"Voir Carcassonne et mourir" という言葉もあります。

南西フランスに位置する、ヨーロッパ最大級の城塞都市。中世の城壁で囲まれた旧市街は時間が
止まっているかのよう。
オード川の橋の上から眺める遠景は美しく、まさに絵のようです。


この絵は2022年9月にこの地を訪れた後で描いた作品。帰国して一気に描き12月の個展に出品した
もの。オード川からの景観を描いています。

カルカソンヌを訪れたのは今回で三度目。1995年以来です。
それからの27年という年月の間、私の人生にはいろいろな事があったけれど。変わらぬ素晴らしい
景観の前では、全てを忘れて無になりました。
そして、イメージを新たにしてまた作品に臨みたいと。

今回の訪問は、この町を描き続けて行く為でもありました。これからも、永遠のモチーフとして
いろいろなバージョンを描きたいと思っています。













こちらは10年ほど前の作品。記憶をたどって描いたものです。

代官山レストラン「パッション Pachon」のビストロに、長年展示していた作品。
珍しく茶色を使っています。その当時、私にとってこの町は茶色のイメージだったのでしょう。



この2枚の間の年月も、思い出すと感慨深いものがあります。

そして、永遠のモチーフとする風景は、時々新たに訪れ、印象を常に新しくして行く事も必要と。
つくづく感じた2022年の旅でした。





2023-01-01

Happy New Year 2023 ! / Bonne Année ! 明けましておめでとうございます。(作品 / Works)


<Happy New Year 2023 !>
















明けましておめでとうございます。

ひんやりと清々しい空気の中、気持ちも新たに2023年をスタートします。

周囲の方々の温かさが心に染み入った2022年。
その感謝を忘れず、自分が出来る事を考えて行きたいと思います。いただいた気持ちに少しでも
報いる事が出来るように。

自分や周囲の人達にとっての幸せを追求しながら、私の出来ること・やるべき事を探って行きます。
肩に力を入れ過ぎず、明るく楽しく頑張ります。

温めて来た夢を一つずつ実現に近づけていけるように、引き続き前へ進んで行きます。
どんな一年になるのか、とても楽しみ。

2023年が皆様にとって、そして私にとっても幸せで素敵な一年となりますように。
本年もよろしくお願いします。