2020-09-25

旅(Voyage)・ モロッコ(Maroc)Ⅶ / エッサウィラⅢ(Essaouira Ⅲ)



<エッサウィラについて>
















エッサウィラは「ここにしかない町」。

他のモロッコと違う雰囲気を持っているそうです。今回訪れたモロッコの街々の中でも、特別に感じました。 
とても素敵な場所です。


以前から芸術家の交流の場であったこの街には、アートが溢れています。

青い海と空、真っ白な建物と城壁の光景。白いカモメが飛び交い、とても幻想的。

カフェやレストランもあり、モロッコの活気ある街の散策と一緒にのんびりと楽しめます。女性も歩き易い
優雅で雰囲気あるリゾート地。

城壁の内側には、城壁に沿ってギャラリーや伝統工芸の工房、ブティック等々が点在しています。
ステキな雑貨を見つけたり、お店の人とおしゃべりしたり。

寄木細工の工房では、制作過程やデッサンなどを見せていただく事も出来ました。カリグラフィーで名前を
描いてもらったり。

そうやってエッサウィラの夜は更けて行きます。





※ カフェバー“TAROS” 
夕方には、広々とした海に沈んでいく夕陽が美しく、カフェの屋上から眺める日没は絶景。
そこではちゃんとアルコールも飲めるんですw




















※ アルガン・オイル

モロッコの名産と言えばアルガンオイル。アルガンは、モロッコでのみ採れる樹の実で、美容や健康に良い
との事、コスメに多く使用されています。特にエッサウィラ近郊が、主な産地との事。

モロッコ中がアルガン・オイルの店で溢れていますが、玉石混交らしく、何となく気分で少し買ってみました。
髪にはよく使われていて、日本でも人気があるようです。














※ モロッコ、「ヤギのなる樹」

モロッコでは、ヤギはアルガンの樹に上るとの事。実や葉をたべるそうです。。。
エッサウィラへ向かうバスの中から、この光景がみえてびっくり。調べたらそういう事だそうです。。





<モロッコ、「ヤギのなる樹」>







※ その他、写真は撮り忘れたけれど、ブティック「イストワール・ドゥ・フィーユ」Histoire de Filleも
素敵でした。お店のスナップ達も少しアップします。

モロッコの音楽やアートについても、もう少しご紹介したいのですが、それはまたの機会に。






























































2020-09-18

情報 / アート(Information sur beaux-arts)・「永遠のソール・ライター」展・渋谷文化村 / Exhibition "Saul-Leiter"



<「永遠のソール・ライター」展 (渋谷文化村にて、9月28日まで) > 











渋谷・BUNKAMURA ザ・ミュージアムにて開催中のソール・ライター展を鑑賞しました。

写真と絵画のクロスオーバーしたその作品群と独特の視線・視点に感銘を受けました。私の撮りたい方向のひとつです。
そんな展示の紹介をフランス語で書く機会があったので、こちらにも記載します。
(日本語は下部に記載。展示詳細・作家紹介の内容はBUNKAMURA HP等より一部引用) 

文化村ザ・ミュージアムのHPはこちら。展覧会は9月28日まで。

https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/20_saulleiter_encore/



<l’Exposition de Saul Leiter à BUNKAMURA, jusqu’au 28 sep.>

Saul LEITER est un photograph americain.

Il est l’artiste legendaire de New York qui a eu la réputation d’être “un pionnier dans le domaine de 
la photographie en couleurs”, provenant de son sens inné pour la couleur.

À partir des années 1950, il exerçait l’activite de photographe de mode. Mais dans les années 1980, 
tout à coup il s’est retiré de l’avant-scene. 
Et maintenant, ses oeuvres sont de nouveau sous les feux de la rample.

Né en 1923 à Pittsburg. Son pere était un prêtre juif, et dans son enfance il avait étudié pour être rabbin. 
Mais il a devenu interessé par la peinture, il a quitté le seminare, et à l’âge de 23 ans il est parti au 
New York malgré l’opposition de ses parents.

D’abord, son objectif était de devenir peintre, mais il a commencé à prendre des photos aussi.
Durant les années 1950 à New York, il s’était montré actif comme photographe de la mode, pour “ELLE” 
“VOGUE” , par exemple. Mais à l’âge de 58 ans, soudainement il a disparu du devant de la scène. 

En 2006, il est devenu sur le devant de la scène.
La publication de son album photo de chez “Steidel” (de l’allemagne), a attiré sur ses oeuvres tous les 
regards dans le monde de la photographie. Il s’était retiré de l’avant scene, mais par contre il avait 
sincèrement continué de créer, des photos en couleurs et aussi peintures. 

Depuis lors, ses expositions et publications ont lieu successivement, et en 2012, un film documentaire 
sur lui a été presente.

Il est mort à New York en 2013. Il a légué énorme quantité d’oeuvres sans mettre en ordre, par exemple 
on compte 80,000 pieces des photos. La fondation “Saul Leiter” continue de les trier encore aujoud’hui.  
On peut espérer que ses chef-d’oeuvre, qui dépassent l’espace et temps, soient petit à petit publiés 
dans le futur.

Au Japon, en 2017 sa première exposition a été organise à Bunkamura. À partir de janvier 2020 la 2ème 
expo avait commencé, mais a été interrompue en plein milieu (à cause du Corona). 
Heureusement, maintenant elle a recommencé jusqu’au 28 septembre. (C’est parce-que il était dificile 
de rendre des oeuvres à la fondation à New York à cause de cette situation de Virus Corona, et on ne peut 
pas avoir de perspective, donc ils sont gardés au Japon maintenant.) 

Dans cette expo, on peut apprécier ses oeuvres photographiques plus r écentes et dessins qui sont “le point 
d’arrivée de son art” (d’après lui-même), et par son ouvrage on peut trouver le vrai visage et le fond de 
cette artiste, qui a réalisé son style et sa position sans aucune hésitation, et qui était fidèle à ses principes 
et à sa vie.

Après se retiré de la première ligne, Saul Leiter continuait photographier pour la motivation de son création, 
en menant une vie avec ses familles et gens qu’ils s’aimaient, jusuqu’à sa mort à 89 ans. Le plus important 
pour lui, c’était l’expression et le monde lui-même, et pas la domaine de la photographie comerciale avec 
éclat. 

Ses oeuvres fascinantes et resolues et qu’on peut sentir quelque chose come la nuance pittoresque. 
L’univers où les deux arts, photographie et peinture s’entrecroisent. Ses charmes m’attirent vraiment. 
Aussi j’éprouve de la sympathie pour son regarde et sa point de vue.

Son ouvrage, qu’il a produit naturellement en poursuivant l’univers de soi-meme sans hésitations, et 
ses mots aussi, touchent mon coeur profondement. 



ソール・ライターはアメリカの写真家、アーティスト。
天性の色彩感覚によって「カラー写真のパイオニア」と称されたニューヨークの伝説の写真家です。

1950年代からニューヨークで第一線のファッション写真家として活躍しながら、1980年代に商業写真から
退いて表舞台から突如姿を消しました。そして今、再び脚光を浴びています。

1923年ピッツバーグ生まれ。父親は高名なユダヤ教の聖職者で、ソールはラビを目指して学んでいましたが、
絵画に関心を持ち始め神学校を去り、反対を押し切り23歳でアーティストを志してニューヨ--クに移りました。

当初は画家を目指していましたが、写真も撮り始める事となります。1950年代に第一線のファッションカメラマン
としてニューヨークで活躍。『ELLE』『ヴォーグ』など多くのファッション誌で活躍。しかしながら58歳で
商業写真から退いて、世間から姿を消しました。

再び脚光を浴びたのは2006年。
ドイツのシュタイデル社から作品集が出版されたのがきっかけで、第一線から退き、カラー写真や絵画という
自らの制作を続けていた彼の作品が、写真界で再び注目を集め始めました。
展覧会の開催や作品集の出版が相次ぎ、2012年にはドキュメンタリー映画が公開されました。

2013年、ニューヨークで死去。約8万点のカラー写真をはじめ、作品の大半を整理することなく世を去った写真家の
「発掘作業」は、ソール・ライター財団により現在進行形で続けられているとの事。時間を超えたその作品群。
これからの発表も楽しみです。

日本では、2017年にBunkamuraにて日本初となる回顧展が開催されました。第2弾の2020年1月からの展覧会は、
途中で中止となってしまいましたが、幸いにも今現在、9月までのアンコール開催となっています。それは、作品の
所蔵元の財団のあるニューヨークがコロナ感染者数の拡大に見舞われ、作品返却の目途が立たない事態となって
日本で保管されることとなった為です。

今回の展示では、これまでほとんど紹介されなかった近年の作品、自ら“芸術の到達点”と語ったスケッチなど、
新たに整理された作品・資料をメインに、ぶれることのない生き方、独自の姿勢をつらぬいたソール・ライター
の創作の背景とその実像を垣間見る事が出来ます。

第一線のファッション・カメラマンを退いた後も、ライターは2013年に89歳で亡くなるまで、創作のために写真を
撮り続けていた。彼にとって大切なのは、華やかな商業写真ではなく、自分の世界、表現であったから。

潔く、どこか絵画的で魅惑的な作品の数々。写真と絵という2つのアートが交錯する世界。
その魅力に、深く感銘を受けました。彼の視線と視点に共感も覚えました。 

ブレる事なく、自然に自分の世界を追及し続けたその作品と残された言葉は、とても心に響きます。








<ソール・ライターと生涯のパートナー(ソームズ・バントリ―)の
絵画作品や使用していたもの>

(このコーナーのみ撮影可) 


















2020-09-11

旅(Viaje)・北スペイン~ポルトガルへ(desde Norte Espana hasta Portugal) Ⅺ ~最終章・Lisboa リスボンⅢ





<リスボン最終章>














リスボンの写真、3回目は、旧市街を中心に、街のスナップを引き続き。

トラムが走る街は、アズレージョとモザイクの敷石で溢れ、とても魅力的です。

ポルトガルはとても郷愁を誘われる場所。日本人にとって感覚が馴染み易いと言いますが、何となく納得。
確かに他の南欧諸国とは全く違う、お隣のスペインとも似ても似つかない、独特の雰囲気。渋くて
ニュアンスがあり、スペインのように情熱が全開になっていない?(笑) 


アルファマ地区は、まずはトラムで丘に上り、サン・ジョルジョ城から景色を満喫してから、徒歩で
ゆるゆると下りて行くコースを取りました。アズレージョの家並が郷愁を誘います。 







<市街地から臨む風景>
遠くにサン・ジョルジュ城が見えます






<4月25日橋>








宿泊はバイオ・アルト地区の ”Casa das Janeras com Vista” 居心地よくオシャレなプチホテル。

ここのラウンジで羽を休めながら、バイオ・アルトをぶらぶら。ファドのお店やレストランが多く、
夜になると良い感じに賑わいます。 

サン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台やカルモ修道院も近く、繁華街シアード、そしてバイシャ地区
までも徒歩圏で、私には向いていたかも。 








<宿泊したプチホテルのラウンジ>

”Casa das Janeras com Vista"

















最後の日は、ホテルおススメのPharmaciaでランチ。「薬局博物館 Museu da Farmacia」に併設の、
クラシックでオシャレな美味しいカフェ・レストランです。













トラムの走る街、バイオ・アルトの徘徊と、シアードの素敵な雑踏。ビカのケーブルカーと、
サン・ジュストのエレベーター。
本の市や、素敵なお店。そして大好きなポルトガル陶磁器「VISTA ALEGRE」。


そんなものを満喫して。私の北スペインからポルトガルの旅も、そろそろ終わりです。


郊外、セトゥーバルやアゼイオン等々にも行きたかったけれど、今回はリスボンでのんびりする方を
選んでしまいました。いつかまた、訪れる時の為に取っておこうと。


あれから数年、この春は5回目のポルトガル訪問の予定だったのですが。。
今手元に残っているのは、思い出や写真ではなく、TAPポルトガル航空のバウチャーのみ。
この状況でフライトもキャンセルになり、バウチャーで払い戻されているのですが。果たして1年以内に
ポルトガルで使えるのでしょうか。。。

しばらくは、これまでの旅を振り返り、彼の地に想いを馳せながら、ブログを綴り続けて行きます。









<サン・ジュストのエレベーター>
バイオ・アルトからバイシャ地区までのアクセスに便利。 



































<ポルトガル陶磁器、ヴィスタ・アレグレのブティック>



















































































<ADEGA MACHADO>
バイオ・アルトにあるアデガ・マシャード。
ファドの老舗店。







2020-09-04

旅(Voyage)・ モロッコ(Maroc)Ⅵ / エッサウィラⅡ(Essaouira Ⅱ)




<EssaouiraそのⅡ>















大好きな青と白のエッサウィラ。今回のモロッコの旅で、一番印象的な街でした。好きなスポットと、
写真をもう少し。


【「城壁(スカラ)」と「稜堡(りょうほ)」】

エッサウィラは城塞都市として発達して来ました。旧市街は「スカラ」(城壁)で囲まれています。
数か所に稜保(要塞)があり、そこからの展望は絶景です。海や旧市街全貌、そして漁港も一望できます。

夕方には、広々とした海に沈んでいく夕陽が美しく、屋上から眺める日没は絶景。

青い海と空、真っ白な建物と城壁の光景。真っ白なカモメがとにかく多い。エッサウィラは、カモメと猫、
そして人の共存している街です。

モロッコはどこもですが、この町でも猫は多く、魚市場は猫だらけ。でも、意外にお行儀良いのかも?
お魚くわえて逃げるシーンは全く見かけず、みんな「おあずけ」ポーズでした。
(モロッコの猫については、またの機会にまとめて写真をアップします。)







































































【エッサウィラ漁港】

漁港は、地元の漁師達で賑わい、海鮮もその場で売られています。ー部の店ではバーベキュースペースも
あって、購入した魚をその場で食べる事も出来ます。また、稜保の近くにもブースーがあり、選んだ魚を
調理してもらえます。そして、足元には猫w
































































【旧市街の散策と、ムーレイ・エル・ハッサン広場】

街中にある「ムーレイ・エル・ハッサン広場」は、、地元の人や観光客で賑わっています。
広場から続く迷路の様に入り組んだ路地へ入っていくと、カラフルな雑貨・絨毯・香辛料などのお店が
立ち並んでいます。