2015-05-29

展示情報 / EXHIBITION (m-act美術展・世田谷美術館)






<m-act展 @世田谷美術館・区民ギャラリー>







久々に展示情報です。 グループ展に出品します。 6月2日(火)から世田谷美術館・区民ギャラリーにて。

仲間とのユニット「m-act」で毎年開催する展示です。  旧知の友人達との年一度のお祭り企画。
それぞれが個性あふれる作品を展示します。 自由で楽しい世界。


私は、今回は油絵と写真を出品予定です。

写真は、私の旅の記録、足跡。 今回はフランスをテーマに選びました。 フランスは、日常にアートを感じるところ。
そんな風景を切り取ってみたものです。
通常は写真の展示はあまりしないのですが(レストラン展示以外では)、この仲間との展覧会は楽しいチャレンジの
場でもあり、普段と違う事もしてみたいと、出品する事にしました。

油絵については、今回は新作ではありませんが、「青」をメインテーマに、遠い過去(笑)の懐かしいものから最近まで
の作品を数点。 青、藍、碧、空と海、水を感じる作品を選びました。

梅雨入り前の気持ち良い季節。砧公園のお散歩や美術館の展示、レストラン等も楽しめます。 お時間がおありでしたら
ぜひお立ち寄りください。 皆様のお越しをお待ちしております。


m-act美術展 @世田谷美術館・区民ギャラリーB
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/

6月2(火)~7日(日)12~18時(初日は12時~、最終日16時まで)
東急田園都市線・用賀駅より徒歩17分、又はバス「美術館行」にて「美術館」下車徒歩3分
(その他、成城学園前、千歳船橋、田園調布からもバスあり)(HPご参照)
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/mguide/access.html





2015-05-21

旅(Viaggio)・シチリア、ヴァル・ディ・ノートについて (Val di Noto, Sicilia)






<シチリア、ノート渓谷 Val di Notoについて>







<シクリ Scicli> 




VAL DI NOTO(ノート渓谷)。

シチリア東部の後期バロック建築の地区です。 「ヴァル・ディ・ノートの後期バロック様式の町々」として
2002年に世界遺産に指定されました。 ラグーザ、モディカ、ノート、カルタジローネ、ミリテッロ・イン・
ヴァル・ディ・カターニャ、カターニャ、パラッツォーロ・アクレイデ、シクリの8つの街。
(Ragusa, Modica, Noto, Caltagirone, Militello in Val di Catania, Catania, Palazzolo Acreide, Scicli)

1693年にエトナ山噴火による大地震により全壊、又は壊滅的被害を受けましたが、その後この小さな町々は、
(その頃ヨーロッパで一大ムーブメントとなっていた)後期バロック様式を徹底的に取り入れた新しい都市計画に
よって、奇跡の復興を遂げました。被害を受けた旧い地区を復興したり、近くに全く新しい街をつくったり。

この町々は、「シチリアン・バロック」とも異名をとるデコラティブでドラマチックな後期バロック建築様式で
造られています。
シチリアの太陽の下、統一感あるバロックで彩られた整然とした街並はとても魅力的。美しく力強い街々。


シチリアは、東部と西部のコントラストも魅力的です。

パレルモを始め西部では、ギリシャ・ローマからビザンチン、バロック、ノルマン、アラブ、等々三千年もの歴史の
痕跡が混在しています。それに対して東部では、バロックで徹底的に統一された整然とした街並みがみられます。

シチリアの旅の際は、その両方を味わいながら、あちこちに点在する魅力的なリゾート地で羽を休める、
というのが最高でしょう^^


* (以下はサイトから引用)
世界遺産の登録基準となったのは、「人類の創造的傑作を表現する傑作」「建築・技術・町並みの計画、
景観デザインの発展などに関し、人類の価値の重要な交流を示すもの」と言った人類の英知とエネルギーを
感じさせるもの。









<Scicli> 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


<Caltagirone> 
 
 
 

 

 


<ラグーザ Ragusa> 
 
 
 
 
 
 
 



<ラグーザ Ragusa> 
 
 
 
 
 
 
 


<ラグーザ Ragusa>
 

 






 


<モディカ Modica>
 











<モディカ Modica>
 









<パラッツォーロ・アクレイデ Palazzolo Acreide>
 
 
 
 
 
 
 
 


<パラッツォーロ・アクレイデ Palazzolo Acreide>  
 
 
 
 
 
 
 
 
 

<ノート Noto>  
 
 
 
 
 
 
 


<ノート Noto>  
 
 
 
 
 
 
 

<カターニア Catania>
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


2015-05-15

徒然なるままに、香りのこと、感性。



<香りのこと、感性。>








昨年の、茅ヶ崎の個展での出来事。

数年ぶりの友人が訪ねてくれました。前回会ったのは4~5年前かな。
ゆっくりと絵を観てくれて、数枚ある絵葉書から一枚を選んだ後で。
帰りがけに彼女は言いました、「そういえば、ずーっと聞きたい事があったの」と。

前回会った時に私が纏っていた香水が何だったのか、知りたかったとの事。 とても良い香りで、印象に残ったそうです。

私もどれかは覚えていなかったけれど、ラルチザン・パフュームの香りである事だけは間違いないはず。
当時から、私はそれしか使っていなかったから。まだコラボを始める前でしたが。

彼女の問いに「ラルチザン・パフューム」と答えながら。 ふと、彼女の手にある絵葉書が、パリのラルチザンのお店を
描いたものであるのに気づきました。
マレ地区のブティックの「肖像画」、前にラルチザンの為に描いた作品。

数十種類もある絵葉書にほんの数枚混ざっていたもの。 その山の中から、彼女はそれを選んでいたのでした。


本当にちょっとした事なんですが。またしても何か、必然とか運命とか。 そんな言葉にならないものを感じた出来事。

それと共に、感動や印象、特に感性に響くものって、やっぱりすごいと感じました。 いつまでも心の片隅に残り、
刻まれた記憶のかけらは、年月が経っても決して消える事がないのだから。









2015-05-08

旅(Viaggio)・シチリアについて・その2(Sicilia Ⅱ)




<シチリアSiciliaについてⅡ>








<シラクーザ、オルティージャ島 Siracusa, Ortigia> 







遠い昔、初めてのシチリア。 まだ今のようには旅慣れていなかった頃、「美しい暗黒の島」というイメージに魅かれ、
決死の覚悟で女子二人旅へ出ました。

そうやって降り立ったシチリアは、それまでのどの地とも異なっていました。 イタリアでありながらイタリアではない。
人々も、街並も、空気も。 重く強烈な陽光と、濃い影。煙の立ち上るエトナ火山。そしてどこまでも碧い南の海。

アグリジェントのギリシャ遺跡と、そこで見舞われた雷雨に圧倒された日。人々の生活する町を歩き、バルのテラスで
休憩しながら、訳もわからず何かワクワクする気持ちでいっぱいになったのを覚えています。

今にして思えば、あれは「何か」の始まりの予感。


そして島内を移動の際にバスの中から垣間見た、人々の暮らす町々。 まるで別世界であり、夢の中の風景のような、
でも何故かどこかに懐かしさ漂う、旧き良き街並。 映画「ニュー・シネマ・パラダイス」の世界がそのまま残っていました。


何年経っても、どんなに旅を重ねても、あの印象は色褪せる事なくずっと心の中にあり。

そしてそれから十数年、ついに一人旅での再訪を果たしました。 それからのシチリアは、「遠くの憧れの地」であるだけでなく、
私の感性の一部となりました。 初対面の時から「どこか懐かしかった」風景は、本当に懐かしい、心が帰る場所の一つと
なったのです。


第一印象から強烈に魅力的な土地。 運命的な出会い。その魅力にとりつかれ、何度も訪れています。 車窓からの風景は、
その度に魅力を増して私の心に響きます。

訪れる度に私を優しく迎えてくれる島。 素朴で魅力溢れる未知の街々との出会い。 優しい人々、美しい風景。 青空と風、
碧い海。 そして美味しい食べ物やワイン、工芸品。

そんな素敵なもの達を求めて、また私はいつの日かシチリアへ旅立つのでしょう^^



 
 
 
 
 

 
 
 
 
 

<シラクーザ近郊、パラッツォーロ・アクレイデ Palazzolo Acreide >
 
 
 
 
 
 



<ピアッツァ・アルメリーナのローマモザイク>
Piazza Armerina 








<ピアッツァ・アルメリーナ Piazza Armerina> 
 
 
 
 
 
 
 


<Piazza Armerina> 
 
 
 
 
 
 


<陶器の街、カルタジローネ Caltagirone>
この階段に憧れて、ここまで来ました。 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 

<モディカ Modica> 
 
 
 
 
 
 
 


<Modica のバロック建築> 





 


<バゲーリア Bagueria>
Palermo近郊 








<Bagueria>
 
 
 
 
 

 

 
<パレルモ Palermo、大聖堂 >