<ピカソや展覧会、その他もろもろについて>
<「腕を組んで座るサルタンバンク」>
1923年、新古典主義の時代 (ブリジストン美術館所蔵)HPより。
|
先日の記事で、パリの”Picasso, Bleu et Rose” 「ピカソ、青とばら色の時代」展をご紹介しました。
Picassoの「ばら色の時代」の作品や、「新古典主義の時代」等、人物画、特にサーカスのものはとても好きです。
絵に興味を持ち始めた頃(と言っても、30歳前後の大人でしたが)。
東京・京橋のブリジストン美術館でピカソのサルタンバンクを観て衝撃を受け、ピカソが好きになりました。
なんて哀しげで美しい男の人、人物を描くのだろう、と。
それまでの私は全く絵に馴染みがなく。キュビズム、シュルレアリスムの人物画(良く分からない魅力的な絵)
を描く巨匠だと思っていたピカソが、「絵が上手い」(なんと大それた事を!!!)という事を改めて知り、
「下手でも味があれば良いという説も程度問題!」と思い知ったのでした。
(だからってデッサンに通い始めるのは断念したんですけどね^^;)
「サルタンバンク」「アルルカン」という言葉もそこで覚えました。
(アルルカンArlequinとは:
中世イタリアの即興喜劇の道化役アルレッキーノのフランス名。派手な菱形模様のタイツ姿で,小さなマスクを
かぶる。イギリス名はハーレクイン。
サルタンバンクとは:
「旅芸人」を指す言葉。通常のサーカス団で活動するものとは異なり、路上で大道芸を披露するものであり、芸人
の中でも最下層に位置付けされている。
です。 以上、WEBの辞書から。)
ブリジストン美術館HP
→ http://bridgestone-museum.gr.jp/collection/highlight/picasso.html
さて、それは置いておいて。
パリのオルセーやポンピドー等の美術館で開催される巨匠達の企画展は、やはり観応えがあります(当たり前ですが)。
圧倒されるクオリティと量、そして企画力。 解釈や切り口等々。 誰もが知っている作家であるだけに「新鮮さ」を
出すのは難しいところ、そこも完璧にクリアし、更に新しい興味を引き出すところは、やはり本場中の本場だと
出すのは難しいところ、そこも完璧にクリアし、更に新しい興味を引き出すところは、やはり本場中の本場だと
感じます。
ピカソやマチス等の企画展は、日本でも何度も開催されているものですが、「知っている」からと言わず、パリや
海外へ旅行した際、好きな作家の大きな企画展があれば、訪れてみるのもおススメです。
ここで、念の為に書きますが、
美術史、美術論や作家については、私は勉強した事も無く、ほとんど知りません。 そして、「絵の鑑賞の仕方」も、
わかりません。 たぶん皆さんの方が詳しいと思います。
ヨーロッパ各地も含めれば、おびただしい枚数の「名画」を観ているのですが、ただ「みているだけ」なのでした(笑)
まあ、強烈な印象と残像だけは、私の中に、全部ごちゃ混ぜにひたすら蓄積していますが。
なので、私が書くこんな記事も、専門的な記述ではなく、自分が気になった作品のうち、たまたま写真が撮れたものを
そのままアップしただけのものになっています。 後はご覧いただく方々にお任せで。
私は、絵を観る時には、何も考えられず絵の前でボーっとしてしまうのです。
そして、基本的に、「自分が好きかどうか」とか、「気になるか」「どうやって描いているか」とかいうような視点
でのみ観ています。 「なんか、良いなぁ」とか。 色彩やその使い方は気になります。 マチエールとの組み合わせとか、
質感? 言葉にならない感覚?
なので、うまく文章にも出来ないし、一般的な美術論的意見も書けないのです(笑)
決して何も感じていない訳ではないので、いつかは自分の意見を付け加えてもう少し突っ込んだ記事を書きたいと
思います。
これは美術に限らずですが。 じっくりと時間をかけて。 普通とは別の角度の記事になるのではないかと思います(^-^)
今回はとりとめのない記事でしたが、このへんで。
<オルセーで買って来た図録的雑誌>
|