2017-11-10

神楽坂レストラン「フレンチ・ダイニング」French-Diningについて







<フレンチ・ダイニングについて>














神楽坂のレストラン「フレンチ・ダイニング」が、惜しまれながら2017年9月末で閉店しました。

13年間、「そこにある普段のフランス」として皆に親しまれ、人々(特にフランス関係)の集まる場所となって
いました。 皆様、お疲れさまでした。 そして、本当にお世話になりました。

私はと言えば、2008年の最初の個展から、なんと5回もの展示をこのお店でさせていただきました。

「個展」デビューもここ。 毎回数ケ月も壁を占領し、時には勝手に展示替えしたり、写真飾っちゃったり(笑)、
ほとんど私物化。 お店の雰囲気と私の絵はとても相性が良かったようで、少しは南仏っぽさに貢献出来たかな?
とは思います。

ここ数年、特に内装を替えて壁を塗り直し絵を飾らなくなってからは、残念ながら展示させてもらう事も無く
なりましたが。

TVドラマの撮影にも使われた事のあるお店。 広々と開放的な空間はのんびりするのに人気が高く、家族連れや
打合せにも人気があったようです。

そう言えば、私の大切な想い出・フランスの香水「ラルチザン・パフューム」のお仕事も、ここで偶然展示を
ご覧になったラルチザン・ジャポンのプロモーション担当の方がお声をかけて下さったのでした。
彼女はここで私の絵を観てポストカードを持ち帰り、ずっと冷蔵庫に貼っていたそうです。 そして、1年くらい
も経ってから、「そうだ、新しい香水のキャンペーンをこの人に頼もう」と思い、私を探したとの事。
(その頃はBLOGもFBもやっていなかったので、探すのは手間だったようですが、たまたま茅ヶ崎の個展の直後
だったので、見つけてギャラリーにコンタクトしたそうです。)


絵は、ギャラリーで展示するのはもちろんですが、人々が楽しみ集う場所に飾って観ていただくのも、
重要な楽しみ方だとずっと思っています。 ずっと昔、南仏の地方都市ナルボンヌで「レストランの個展」に
出会ってから、私もそれが夢の一つでした。

そんな夢をちらっと口にしたら、「あ、飾るよ」と気軽に飾って下さった神楽坂レストラン、サン・ファソン。

そしてそこに絵がどんどん増えて行くと、サン・ファソンの本多シェフは、「うちはもう飾るスペースがない
から(笑)」と、フレンチ・ダイニングを紹介してくれたのでした。 すべてがそこから始まり、あちこちの
お店に飾ってもらったり、自分から個展を開いたり。


展示中のランチ後は、お店の閉店時間までだらだらと勝手に飲んでたり、この店で展示をしていない時も、
他での個展のポスターを外から見えるガラス窓に勝手に貼っちゃったり。 そんなラフさが大好きだった
フレンチ・ダイニング。
そんな私を気にしないでくれた、優しい皆さん、そしてオーナーのピーター、長いことありがとう。

レストランはなくなっても、飯田橋のデリ「グルモンディーズ」は今まで通り。 大好きなパテやサラダは
入手出来ます。 家呑みが増えそうだけど(笑)。


私にとって、また何か「或る一つの時代」が終わった気がしています。 ある意味、ひとつの青春時代(笑)?
寂しいけれど、こうやって、時は移り変わって行くんですね。

また次の新しいステップを探しつつ。 さて、これから何をやろうかな。

またちょっとパワーと勇気を出して、面白い事を探して飛び込んで行こう。 でも、レストランやお店での
展示も、これからも続けて行きたいなぁ。 なんて思いつつ。

Bye-byeフレンチ・ダイニング。 ずっとありがとう。 長い間の感謝を込めて。






















































































































<写真も展示> 


















































































































<2008年、最初の展示>