2016-10-28

徒然なるまま、絵と展示準備について







<絵を描く事について、又は夜中の独り言>












絵は自分の想いを塗り込め、身を削って描くもの、そんな言い方をする人もいます。

そんな事を考え、憧れに似た想いを持っていた時期もありました。

今でも、ふと気づくとそんなモードになってる事もあります。 何かを削って入れ込んでいるような(笑)?


友人が先日、叔母様の話をしてくれました。 絵を描く方だったそうです。(本人は描かない。)
「叔母は生前、絵は命を削るようにして描くものだと言っていた」と。 とてもストイックで厳しい方だったそうです。

そして、私を見て苦笑します。 いろいろな絵描きがいるんだね、でもそんなんで個展大丈夫?とか(笑)

私の描き方、というか、絵との向き合い方のようなもの?
「描かなきゃ」と言いながらフラフラとうろついている私。 周り中に色とりどりの絵を山積みにとっちらかし、
「この子達、ダメだけど可愛いのよ。これ、好きな場所を描いたのー」とへらへら笑っていたり。

チャラチャラして、全然大変そうにも真剣にも見えないようで、周りが逆に心配になるようです。
決していい加減な訳ではないのだけれど(泣)
「幸せな気分で描かないと、自分の好きな絵は出来ないし、見る人にも伝わらない」って思ってるし^^;(=言い訳?)


それはともかく。

友人のそんな話を聞いて。そうか、「命を削るように」なのね。と、改めて思いました。

うん、そういう言い方もあるかも。 やり方や想い、表現する言葉は人によって違うけれど、絵を描くのって、確かに
そんな部分はある。 何かを削って、塗り込めたり剥がしたり、また上から塞いだり?


「絵とはどう描くか」。普段からそんな文学(芸術?)青年的な事ばかり考えるわけじゃありませんが。
でも、差し迫って来ると、必然的にどこか何かが普通じゃない状態になっていますよね、うまく言えないけど。

さて個展の準備をしよう、とキャンバスに向かいながら。そうか、命削って描くのか。。と頭の中で繰り返して。

でもねー、そんなにいつも削って描いてたら、なくなっちゃうよー。無理だよー

と自分に突っ込みを入れながら。

そうやって、絵の具まみれの夜は勝手にどんどん更けて行くのでありました。


夜更けの制作、バックミュージックは、鬼気迫るタンゴ、ジワリとジャズやマヌーシュとか。又はドラマチックに
イタリアのオペラティック・ポップを熱唱。等々。

あー、作家仲間での取り止めないお喋りがしたくなって来ました。 展示前の「あるある話」とかが出来るような。

もちろん人それぞれで、真逆だったり、会話が全く噛み合わなかったりするのも可笑しい(笑)
「搬入前日の徹夜がお約束」で、それに燃える(萌える?)友人もいます。 彼はそれが無いとどうしても納得が
いかないのか?私は絶対イヤだけど。


個展まであと一か月を切っています。 そろそろ思考が、少しアブナイモードに入りつつあり。

どんなに描いても間に合わないって気分。 個展はゴールじゃないし、そもそもゴールって無いから。

11月19日からの個展では、こんな感じで制作した作品が並びます。(の、予定です。。)
少しでもお楽しみいただけるように、鋭意制作中です。



(ダラダラと取り留めない文章でスミマセン。。。。^^; 勢いで制作現場の写真を少し。)