<エクス・アン・プロヴァンスからムスティエ・サント・マリーへ>
エクス・アン・プロヴァンスへ来ました。 緑の中に噴水の点在する、瑞々しく美しい街。ここで3泊。しばし羽を休めます。
宿は"Le Manoir"。 旧い回廊のある、もと修道院だった建物。
(エクス・アン・プロヴァンスについては、以前の記事もご覧ください。http://atsuko-k.blogspot.jp/2014/08/le-voyage-de-mai-les-vacances-aix-en.html)
ここを起点に、以前から憧れていたムスティエ・サント・マリーへ。 景勝地・ヴェルドン渓谷の入口にある、焼き物
「ムスティエ焼」で有名な小さな村です。
エクスからバスで2時間、途中乗換えあり。 でも、実はバスは週に3便しかないのです。。。 行ったは良いけど、
3泊しないと帰れない―――
結局は、その後マルシェで仲良くなった日本人女性が、翌日ムスティエまで迎えに来てくれる事に。 私は安心して、
意気揚々とバスに乗り込み、一路ムスティエへ向かうことが出来たのでした。 人の温かさが身にしみる旅です。Merci !
(*数年前は2日に一本だったAix からMoustiersまでのバスですが、最近調べたら季節によっては土日を除く毎日
運航している模様。 ヨーロッパの田舎って、公共交通の時間帯や頻度はあまり変わらないのが普通なんだけど、
変わる事もあるんですね。。。今ムスティエに旅行するなら、少しは楽かもしれません。)
<ムスティエ・サント・マリー>
エクスからのバスは、Riezで乗り換え。 そこまでのバスは、私以外におばあさんが一人同乗していたのですが、
乗り換えてからは私一人、貸切状態。前の運転手さんが、私を引き継いでくれたかんじでした。 ここら辺はみんな
知り合いのよう。
そうしてようやく、憧れの地ムスティエ・サント・マリー(Moustiers-Ste-Marie)へ到着。
荒々しい岩肌の山と渓谷の地、その中にひっそりと佇む村。その絶景は、絵にも出来ない美しさです。
村を散策したり、少し離れて村の全景を眺めたり。 山の中腹にある教会から見下ろす景色も印象的。 路地に点在する
アトリエやお店、そんな風景もとても魅力的。 自然の険しさと、繊細さ・可愛らしさの共存する、素敵な村です。
伝統工芸の「ムスティエ焼」で名高く、博物館もあります。村中に工房やお店が並び、陶器好きには応えられないところ。
*ムスティエ焼
陶器に白い上薬をかけて美しく装飾したファイアンス焼の一種で、17世紀にイタリアから伝わった技法が発展、
フランス宮廷でも使用される高級陶器となる。 フランス革命以降衰退していたが、20世紀になり伝統工芸として
復活。 小さな村は工房・アトリエとお店で溢れている。 柄には花・植物や動物、その他さまざまな伝統模様や
現代模様、独自のデザインがあり。 私が特に気になったのは、マリーアントワネットもお気に入りだった
シノワズリ(中国模様)と気球。
<Moustiers焼> |
さて、翌日。 約束の12時に彼女を広場で待つ私。本当に来てくれるんでしょうか?
来てくれなかったら困るなぁ、、
と、のんびり考えながら、なぜか、来てくれると言う信頼と確信があり。 そして約束の時間を少し過ぎて、ちゃんと
彼女が登場。
帰り道はあちこちを案内してもらいながらエクスへ戻ります。 Verdun渓谷の入口にあるサントクロワ湖(Lac de
Sainte Croix)や、ひなげし畑。 プロヴァンスの田舎の旅籠の庭でのランチ(仔羊のローストとロゼワイン)。
有名なショコラティエ「DOUCET」の本社工場や、郊外のワイン屋さん等々。 タンクで買うロゼの美味しいこと(試飲)!
プロヴァンスの田舎。 ヒナゲシ畑、羊飼いのおじさん、今でも目に焼きついています。 幸せな幸せな、素敵な想い出。
一生忘れる事はないでしょう。 Merci Beaucoup !